今年の淡墨櫻
雪が降る中を根尾に行った
写真右の可哀想なくらい枝吊りが見えるのが淡墨櫻の実物
左奥に薄く見える櫻は その二世の淡墨櫻である
旗が立っている祠に 弘法大師様を御祀りした淡墨観音さまがいらっしゃる
残念ながら 雪が降っている映像と虹が掛かった映像は完全に呆けていた
今年も逢えたと言う安堵感と そこはかとなく迫り来る寂寥感
何度も死に掛け その都度再生して来た老木の生命感
雪害・暴風雨・地震・雷等々 死に体になるだけ痛めつけられながら
何時しか必ず不死鳥のように蘇って来た淡墨櫻の寒々とした歓喜の花片
もう泣くなよ 前へと進めと言われたよう
きっぱりと 何かに踏ん切りをつける今年の淡墨櫻
貴殿が好きだった能『花筺』 継体天皇からご寵愛を受けた照日の前が
狂いながら舞う序の舞でも舞えれば 継体天皇にも捧げられたものを
継体天皇お手植えの櫻と言うこの櫻の伝説が 逆に私に踏ん切りをつける
櫻山の計画は一年 櫻の苗が根付くのは十年 人を育てるのに百年
そう言って憚らなかった櫻山計画 生前の貴殿に今まさに別れを告げ
からりとした気分で 貴殿の夢の跡を追おう
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櫻灯路『悠久の時の流れに 淡墨櫻』をご参照賜りたく