🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/6/6

2019-06-11 |  ├びわこ学園


六月の上旬に、びわこ学園での活動を行いました。
晴天に恵まれた1日で、日差しは夏が近づいているような眩しさを増していました

今日は、第三病棟では、屋外へ散歩へ行くことができました。
散歩の時には、お日様がちょうど雲に隠れてくれて、外気や風の心地よさを感じて頂けたようでした



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、二人は、それぞれ前回と同じ方に関わらせて頂きました。

今回は、ちょうど私たちが関わらせて頂いたお二人の間に、ショートステイNさんがおられました。
とてもにこやかな方で、歌や手遊びなどを、一緒に楽しんでくださいました

第一病棟での活動は、当日にならないと分からない部分が多いですが、今回はNさんのお陰で楽しさが倍増したように感じました


【活動の内容と様子】Yさん
前回と同じYさんに関わらせて頂きましたが、今回は、寝ておられるような時間が多かったです。
絵本を読んだり、腕や足をさすらせて頂いたり、また、お散歩の話もさせて頂きました。

前回「みかんのはなさく丘」を唄わせて頂いた時に、喜んでおられるような感じがしたので、今回も唄いました。
やはりお好きなようで、とても落ち着かれたように感じました

絵本を読んでいると、時々、ふっと目を開けられたりしている時もありました。
穏やかなのがいいのかなぁと思い、全体的に静かな時間を過ごさせて頂きました


【活動の内容と様子】Tさん
Tさんは、楽しいや嬉しいや、そうでもないという気持ちを、分かりやすく表現してくださる方です。
今回は、動物の名前と数が、どんどん増えていく絵本を、喜んでくださっていました
声を出して笑っておられる部分があったので、その部分を何度か繰り返したりしました。

絵本を読んだり、また、その合間にたくさんの歌を唄いました
「茶摘み」を唄っている時に、ショートステイのNさんも笑顔を見せておられたのでお二人に向けて唄いました
Tさんは前回「さっちゃん」がお好きな様子だったので、今回も唄いましたが、やはり喜んでおられました。
また、Nさんのベッドの柵にトトロの塗り絵がたくさん飾ってあったので、「トトロ」の歌も唄いました。

Tさんには、歌を唄ったりしながら、足を触らせてもらったり、手をこちょこちょしたりもしました。
楽しいことがお好きだと思い、楽しいことを待っておられるようにも感じたので、何かないかな〜と考えて
手の親指から「親指、人差し指、中指、薬指、小指」と、指を順番に触りながら言ってみました
とても喜んで笑ってくださったので、何度かこの繰り返しを行いました。
こんな単純なことなんだけど、楽しいんだなぁと、こちらも嬉しくなりました


【活動の感想】
・TさんとNさんの、お二人ともが、とても綺麗な目をされているのに改めて気づきました。
純粋なお二人と接していると、心がほわっとして、暖かくて、優しい気持ちになりました
・Tさんが好まれるような絵本を持参していずに最初は戸惑いましたが、Tさんの目線で探しながら進めていきました。
今、振り返ると、お二人の笑顔に助けられて、その過程も楽しかったなと感じます
・利用者さんからの反応がないと、やはり心が、何か手応えを求めてしまいます。
でも、目を閉じておられる向こう側には、その方しか感じることができない世界があります。
ゆっくりとした心地の良い時間を一緒に過ごさせて頂くことが、何か幸せのプラスになっていたらいいなと思いました。
・絵本を選ぶのは難しいが、でも、寝ておられる側で、読むのはさらに難しいと感じます。
でも、職員の方が「普段、寝ておられていても本を読む」と言われていました
改めて、見える様子にばかり捉われないで、利用者さんので接していかなくてはと思いました。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
9名の利用者さんと、1名の職員さんがおられました。

お部屋に行かせて頂くと、窓にむかって半円になって、準備完了の状態で待っていてくださいました
職員さんが始まりの挨拶をしてくださり和やかな雰囲気の中で始めさせて頂きました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」「茶摘み」〜手拍子も入れて
*〔絵本を読む〕大型絵本『はらぺこあおむし』
 折紙で作った“小さいあおむし”“大きいあおむし”を使って読む
 読み終わってからお一人ずつ回ってあおむしに触れて頂く
*〔触れる感じる〕 梅の実 (ジップロックに入れて)
 握ったり・ゴロゴロと感触を味わってもらったり・袋を開けて香ったり
*〔絵本を読む〕 『あめあめぱらん』
*〔歌を唄う〕 「虹のむこうに」

大型絵本は、“あおむし”を食べているように動かしながら聞いて頂きました

梅の実は、袋を開けてふんわり香って頂きました甘い香りがしていました


【活動の様子】
〔絵本を読む〕はらぺこあおむし
・読む前に、しーんと静まり返っていて、皆さんが私達に意識を向けて待っておられるのを感じた。
利用者さんは、目を開けて見てくださっていて、興味があるように手を前に出しておられる方も多かった
・大型絵本も皆さんの近くへ持って行ってお見せしました。じっと見ていたり、手を伸ばされたりしました。
・小さなあおむしを、手の甲や腕の上で、ちょこちょこと動かしたりしました。
・頭にこすりつけて感じられる方には、小さなあおむしを頭の上でちょこちょことさせて頂きましたが、お嫌かなと感じました。
折紙の葉っぱも、つかんで頂いたりしました。
・あおむしの、折紙と折紙が繋がっているボコボコしている部分を、何度も触られる方が多かった
〔触れる感じる〕
・手の平で、ゴロゴロする感触を味わったりされる方が多かった。
・ある方は袋を摘んで、梅を揺らして音を聞いたり机に置いて音を出したりしておられました。
・袋を開けてお顔に近づけると、梅の香りに、閉じていた目を一瞬開けられた方がおられた。
続けて声を掛けて、梅の袋に手をのせて頂き、その上から私が手をおいてそっと一緒に握らせて頂きました
〔絵本を読む〕あめあめぱらん
・小さな絵本なので、1ページずつ、そばまで行って読ませて頂きました
〔歌を唄う〕
・皆さんが見ておられるとお聞きしたTVのおかあさんといっしょから、『虹のむこうに』を選びました。
・職員さんが、「皆さん知ってる歌で、前のめりになっていましたね~」と言ってくださいました。


【活動の感想】
・皆さんが私たちに慣れて、そして親しんでくださっているのを、さらに感じた今回でした。
声を掛けて手に触れさせて頂く時、ほとんどの方が、手を引っ込めずに触らせてくださるようになった
活動当初は顔をそむけておられたOさんの様子の変化に、いっぱいの喜びを頂きました
Oさんは、職員さんが「シャイだから」と伝えてくださっていた方です。
あおむしは、じっと見て目で追ってくださったり、自分から触ろうとされて感触を味わっておられました。
また、梅の実の袋も、右手で掴んで上下に振られ、次第に足もだんだん上げて、さらに熱心に振っておられました。
・終了後に、担当二人で「楽しかったね〜」と話しました。
・楽器を好きな方も多いので、何か音が鳴るものを使って頂けるような内容を考えたいと思った。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、ガンバグループさんと一緒に過ごさせて頂きました。
今回は、お天気も快晴で風も気持ちよく、2回に分かれて散歩にも行かせて頂きました。

散歩からお部屋に戻ると、私たちが真ん中になるようにして、皆さんが半円に並んで待っていてくださいました
そして、9名の利用者さんに絵本を読ませて頂いたり、一緒に歌を唄ったりしました。


【活動の内容】
*散 歩 2回に分かれてそれぞれ10分程度
 (1回目) 職員さん2名・利用者さん4名 (2回目 )職員さん1名・利用者さん3名
*絵本を読む 『あのくもなあに?』
*絵本を読む 『だるまさんが』(大型絵本)『だるまさんの』(大型絵本)
*絵本を読む 『ねんどろん』
*歌を唄う 「どんぐりころころ」「うさぎとかめ」

『あのくもなあに?』は、今日の中で唯一ストーリー性のある絵本でした。
他3冊は、ユーモアのある楽しい絵本声に強弱をつけリズミカルに読んでいきました


【活動の様子】
〈散 歩〉
・ある方は時々「おーおー」と声を出されたりされ、職員さんが「すごく喜んではるねぇ」と言われていた
・「よろしくお願いします」とご挨拶をさせて頂いた時に、私の方をしっかりと見てニッコリと笑われたような気がした。
その方はいつも口に咥えておられるものを、咥えておられず、外はお好きで気持ち良いのだと感じた。
気持ちよさそうにウトウト微睡む方、キャッキャとはしゃぐ方、静かに風を感じておられる方など〜
ご様子は様々でしたが、皆さんが散歩を楽しんでおられるようでした。

〈絵本〉 あのくもなあに?
・皆さんの前に移動しながら、読ませて頂きました。
・ いつも足をピコンピコンと上げて気持ちを表現される目の不自由な方が、ピコンピコンと足を上げておられました。
職員さんも「すごく聞いてはりますね〜!」と言われていました。
〈絵本〉 その他三冊
身体を上下に弾ませたり、足をピコンピコン上下されたりしながら、それぞれ楽しんでおられました
・みなさんの様子を見ながら読んでいて、私も徐々に楽しくなり、気づけば心弾ませながら読んでいました。
・大型絵本の時、いつも余り表情を変えられない方が、目を大きく開けて、お顔を上下に動かしながら、聞いてくださっていました。
私には、微笑んでおられるように見えました


【活動の感想】
・次の絵本の準備をしている時に、職員さんが「〇〇さん、珍しく 次のお話の催促をしてはるわ〜」と教えてくださいました。
その方は、胸を片手でトントンと叩いて催促されていたそうで、担当二人とも見逃してしまって残念ですが、嬉しい瞬間でした。
・利用者さんそれぞれ、気持ちの伝え方が様々違うな〜と改めて思いました。
職員さんは、それぞれの利用者さんの声にならない思いを、ちょっとした表情や動きで察しておられて素晴らしいと感じました。
・全体的に利用者さんも私たちも落ち着いていて、心地よく時間を過ごさせて頂いたように思いました。
回数を重ねることは、大切なんだと改めて思いました。





8月の末でやっと一年となる活動ですが、散歩や絵本や歌のどの場面でも利用者さんから喜びを頂いていると感じます
最近では、活動内容を考えている時、図書館で絵本を選んでいる時に、それを楽しんでいる自分に気づきます

ボランティアとボランティアを受ける側というのは、本当に単に、表面的な立ち位置に過ぎないなと思います。
改めて、私たちを喜んで迎えて頂けていることに、心から感謝です


(活動の準備風景です)