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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/6/20

2019-06-25 |  ├びわこ学園


六月の中旬過ぎに、今月2回目となるびわこ学園での活動を行いました。
梅雨の季節ですが、晴天に恵まれて、第3病棟さんでは散歩へ行くことができました。

活動の回を重ねるごとに、各病棟の利用者さんにも見知って頂いているようで嬉しさを感じています。
また、特に第2と第3病棟では、職員の皆さんが活動を理解して様々な配慮をしてくださっています。

改めて、皆さんの力で行うことができている、一つ一つの機会を大切にしていきたいと思います



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人の人に関わらせて頂きました。
担当の二人で一緒に、第1病棟のそれぞれの利用者さんに向いている絵本の相談をしたりして準備しました


【活動の内容と様子】Kさん
今回は、久し振りにKさんに関わらせて頂きました。
以前何度か関わらせて頂いたので覚えておらえるかなと思いながら、ご挨拶すると、私の顔をじっと見てくださっていました

前半は調子が優れないようで、看護師さんが頻繁に来られて、吸引などをされていました。
本を読ませて頂いている間は、とても穏やかな顔をされているように感じました
「イマジン」を何度か読み、他にも二冊の絵本を読みました。

その後、Kさんの側に置いてあるピアノ絵本で、歌を唄わせて頂きました。


【活動の内容と様子】Yさん
久し振りにYさんに関わらせて頂きました。
行かせて頂くと起きておられたので、ご挨拶すると、こちらを見てくださいました
絵本を読む前に、廊下に貼ってあったYさんの最近の写真の話や、天気の話などをしました。

一冊目の絵本を読み始める時は、目を開けて聞いてくださっているようでしたが、その内に眠られていました。
しばらくは静かにしているのがいいかと思い、肩を摩らせて頂いたりしました。

その後に、お好きだと聞いた「みかんの花咲く丘」を唄うと、なんとなく唄ってくださっているように思えました
それでYさんの年齢を考えて「花嫁」「あの素晴らしい愛をもう一度」「見上げてごらん夜の星を」を唄いました。

また、琵琶湖のすぐ側で育って、幼い頃には砂浜を走ったりされていたとお聞きしたので、「琵琶湖就航の歌」を唄いました。
静かに聞いてくださっているような感じがして、この歌はお好きなのかもと思いました。

その後に「極楽」という絵本を読みました。
それまでよりもしっかりと目を開けて、絵本を見られている様子でした。





【活動の感想】
・Yさんに、声をお掛けしてからを握らせて頂いたら、眉間に皺を寄せられたので、お嫌なのだと思いました。
肩や腕は大丈夫のようだったので、絵本や歌の合間に、摩ったりトントンさせて頂いたりしました
しっかり意思表示して頂けて、対応できて本当によかったと感じます。
・Yさんは、不安定になると手を口に入れられると聞いていたので、今日は時々だったが、その様子が気になってしまった。
後で考えてみると、ただ落ち着いて歌や絵本を聞かれたい時もあったかもと思えた。今後に繋げたい。
・Kさんは、看護師さんに吸引される時には、顔を真っ青にされて苦しそうだった。
少しでも何か、Kさんの安らかな気持ちや喜びに、貢献できていたら嬉しい。
・隣のベッドから、別の利用者さんの声が聞こえてきて、何か嬉しいようなお会いしたいような気持ちになった
自分は利用者さんのことを、随分近しく感じているのだなと思った。




第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
お部屋に行くと、8名の利用者さんと、1名の職員さんが待っていてくださいました。

一人の利用者さんが、珍しく「オーオー」と声を出されていました。
職員さんが「今日はご機嫌がよくないんです。この時期は余りよくなくて〜、なので今日はそっとしておきましょう。」と教えてくださいました。

今回は、雨の時期を少しでも楽しんで頂きたいと思い、初めて“楽器”を使って頂く企画を準備していきました。
少しでも利用者さん達にとって、良い時間になればと思いながら、いつものようにを鳴らして始めました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「あめふりともだち」
*〔歌を唄う〕「かえるの合唱」〜2回唄う
 折紙で作った“カエル”を、担当それぞれが手に持ち動かしながら唄う
*〔歌を唄う〕「かたつむり」〜2回唄う
 折紙で作った“かたつむり”を、見て頂きながら唄う
*〔触れる感じる〕 唄いながら楽器を振って鳴らして頂く。
 民族楽器をお一人ずつに持って頂き、まず「かえるのうた」を唄いながら“鳴らす”練習をする
 そして唄いながらお一人お一人の所へ行き「ケケケケケケケケ♪クワックワックワ~♪」で音を出して頂く。
*〔絵本を読む〕「おんなのことあめ」
*〔紙芝居〕「ホタルくんとカエルさん」
最後にもう一度「かえるの合唱」を唄って終了する。

歌を唄う時には、一人は手袋(緑地に赤の小花柄)をはめて、そしてカエルを持ち動かしたりしました。

2病棟さんからお借りした民族楽器には、色々なものがありました
職員さんに「かえるの合唱」の“かえるの鳴き声”の部分で利用者さんに鳴らして頂きたいと伝えて、準備して頂いたものです。


【活動の様子】
〔紙芝居〕 あめふりともだち
・始めは目をつぶって聞いておられた方が、途中で目を開けられて、熱心に見ておられた
・一番前に座っておられた方は、目が合うとニコニコと笑ってくださってこちらも笑顔になった。
・カエルの鳴き声「クワックワックワックワッ~♪」を、担当二人でリズムよく言うと、楽しそうにされる方もおられた
〔触れる感じる〕
・まず、お一人お一人に見て頂きながら、利用者さんそれぞれが、音を鳴らしやすい楽器を選んで頂きました。
・目がご不自由なある方には、“マラカス”を持って頂きましたが、唄うと一緒に振って鳴らしてくださいました
いつも頭に擦り付けて感触を確かめられるのに、今回はそれをされなかったので、マラカスを知っておられるのかもと思いました。
・ある方は、ぎゅっと握ることができるので、“握れる楽器”(先端に星の形をしたものが5つ程ついたもの)を持って頂きました。
目の前で、唄いながら振ってお見せしたら、途中から同じように上手に振ってくださるようになりました
手首に“鈴”を付けて頂いた方は、手を添えさせて頂いた時もありますが、ご自分で振っておられる時もありました
・ベッドで寝ておられる方にも、手首に“鈴”を付けさせて頂くと、自由に鳴らして楽しんでおられました
・首をよく動かされる方には、“木の実の殻をたくさん繋ぎ合わせたもの”を首にかけて頂きました。
首を動かされると音が鳴り、途中取ろうとされていましたが、職員さんがご一緒に鳴らしてくださっていました


【活動の感想】
・今回、最初から気分が優れなかった利用者さんは、楽器がお好きと聞いていたので残念に思っていました。
でも、途中から楽器を見ておられて、来られた職員さんから、一つ触らせてもらわれていたのでよかった
その利用者さんのこともあり、最後の絵本は、皆さんが少しでも、穏やかに過ごされたらいいなと思いながら読みました。
・職員さんは、たくさんおられる利用者さん、お一人お一人に対して的確に対応されていて、すごいなと思いました
・どの利用者さんも、職員さんが側におられると、とても安心されるように感じました
活動後に、担当二人で、今日は新しい事をさせて頂けて、とても良い経験させていただけた事に感謝しました
これからに繋げていきたいです。
・担当二人とも、落ち着いてできたように感じました。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回も、ガンバグループさんと一緒に過ごさせて頂き、前回と同じように2回に分かれて散歩に行かせて頂きました。

今日は、利用者さんに行なって頂く紫陽花のクラフトを準備していきました。
ただ、お散歩から帰ると残り時間が無かったのですが、職員さんの対応のお陰で、皆さんにクラフトを行なって頂くことができました

何よりも、利用者さんに楽しんで頂けてよかったです


【活動の内容】
*散 歩 2回に分かれて
 (1回目) 職員さん1名・利用者さん3名 (2回目 )職員さん1名・利用者さん3名
*紫陽花のクラフト  “花紙”4色(ピンク/ブルー/紫/オレンジ)から選んで〜
 紫陽花の台紙(折紙の葉っぱ3と花4を貼ったもの)に、“花紙”を手の平で握って頂いて貼る
 利用者さん7名、職員さん2名。


花紙の4色から、皆さんがはっきりと意思表示して色を選んでおられました

【活動の様子】
〈散 歩〉
・いつもの散歩コースが工事中であることと、日差しが強かったので、長い廊下から玄関を出て軒下の外気浴のみになりました。
・ある方は、職員さんが「ご機嫌やねぇ」と言われるほど、終始穏やかな表情をされていました
・ある方は、散歩の最初から最後まで、泣かれていました。お部屋に戻られたら落ち着かれていたのでよかったです。
・外に出て目覚めて目を開けて過ごされている方や、外の暑さに出かける前の嬉しさが下がられた様な感じの方など、色々な様子だった。
〈紫陽花のクラフト〉
・職員さんが、4色の花紙を利用者さんに見えるように手に持たれて〜
「〇〇さんは、どの色が良いかな?好きかな〜?」と、お一人お一人に丁寧に聞いてくださいました。
・職員さんの問いかけに、迷っておられる方もおられましたが、はっきりと即答で選ばれる方が多かったです
選ばれた花紙を、クシャクシャと丸められるのも、とても楽しそうにされていました
・自分の順番が待ちきれない様子の方もおられました
・散歩の時に泣かれていた方も、楽しそうに笑顔で行われていました。


【活動の感想】
・散歩の時に終始泣かれていた方がおられ、私たちが勝手に散歩はお好きと思い込んでいたことに気づかされた。
前回は笑顔を見せてくださっていたので驚いたが、改めて、繊細な気持ちで一回一回対応しなければと思った。
・今回、お部屋に入り、顔を合わせた時から、私たちに対して優しい表情を向けてくださるようになった利用者さんがおられた。
回を重ねて、少し打ち解けてくださったのかと思い、嬉しかった。
・クラフトをして頂く時間に余裕があったら、もっと作って頂きたかった。次に繋げていきたい。
・今回は、準備していった絵本や紙芝居や歌などはできなかったが、こんな日もあっていいなと思った。
・散歩から帰って時間が押しているのを知り慌ててしまったが、もう一人の担当が落ち着いていたので助けられた。
今回は何よりも、クラフトが出来たのは、職員さんが的確に対応してくださったからです。
そのお陰で、皆さんにクラフトを楽しんで頂き、またそれにより私たちも楽しい気持ちで過ごすことができました。
本当に心から感謝です!







三つの病棟に分かれて活動させて頂いているので、他の病棟の活動の内容が、毎回楽しみです
今回の、第2病棟での、利用者さんに楽器で歌に参加して頂く取り組みも、みんなが興味津々でした。
また、他が選んで持参する絵本や紙芝居も、自分では選ばないものもあって、とても面白いです。

こうやってメンバー7人がお互いの個性に刺激を受けながら楽しみながら、さらに活動の内容を豊かにしていきたいと思っています

いつも職員の皆様に配慮して頂き、助けて頂きながらの活動ですが、どうぞよろしくお願いします


(活動の準備風景です今回は笑顔を集めてみました