昨日の夜は「とんだピエロだぜ！」。気を取り直して那覇二日目の朝9：00。バイキングモーニングを食べに1Ｆレストランへ。宿泊客だと1,500円のところが1,000円な～り。これが思ったより豪華でメニューが充実しており、和食・洋食・地元料理までしっかり揃っている。（私の場合、一回目はご飯と和食おかず。二回目は洋食おかずとパン。三回目はフルーツとデザート。最後に牛乳を多めにぶち込んだ自作のホットカフェオレと4回往復すると決めている。）
蒸したてのシュウマイまであったりでなかなかのもの。高級リゾートホテルに引けを取りませんぜ。「何かにつけて丁度いい感じだなこのホテル」。
腹が張り裂けるほど食った後は、チャリを返しに「レンタルサイクル那覇」へ。もっと朝早くから動きたかったのだが、これもウチナータイムなのか？。10：00にならんと開いてないんですよ。「8：00に開けろ8：00に～！」。しかも10：00ちょうどに行ったら店員がまだ来てないんだもん。
返却手続きをしながら店員さんと世間話。ここは小さな旅行代理店が経営していて原付バイクや軽自動車のレンタル、観光タクシーもやっている。価格は那覇で一番安い自信があると。（高級車は扱っていない）さらにゲストハウスも運営していると。「昨日は台湾人がゴミ箱にしょんべんしやがって、どやしてやったんですよ～。だいたいそんなことするのは中国人だけど時々ムチャな台湾人がいるんですよね～」だって。正直でなかなか好感のもてる兄やんだ。
チャリの次は、旅のメインでもある大型バイクのレンタルへ。去年もお世話になった「インリンク」。この会社の立地がまたいいんですよ。辻（チージ）というところで昔の遊郭あと、現在の風俗街のど真ん中にある。だから安いのか？ホンダ・クーパーシャドウ400CCが一泊二日で9,900円な～り。
今日の予定は空手の先達たちのお墓巡り。ところがこれらの正確な情報はなかなか見つからんのですよ。おそらく場所を特定してしまうと観光客などがワラワラ来て遺族や周辺住民に迷惑が及ぶからだと思います。断片的な情報と大雑把な位置をもとにスマホのナビを頼りに探して回ります。
「あっそうだ。そろそろ外間先生もドイツから帰ってるだろうから稽古時間も聞かないと」
近藤：「もしもし。去年稽古させて頂いた近藤ですが今日は何時からですか？」
外間先生：「いまチリ人がきてますので14：00からです」
うわっ！あと2時間しかない。（通常稽古は夜で早くても夕方開始くらい）一回ホテルに帰って道着をとって西原町まで行くにはギリギリの時間。ホンダ・スティードをブッ飛ばしてホテルに向かう。ホテルの駐輪場に着きバイクに跨ったまま駐輪区画まで足で押していくと「アヂィイ～！」。レンタル時に注意されてはいたのですが焼けたマフラーで足を火傷。「これから稽古で汗をかくのにシャレにならんぞ。でも行くんだよ！」
約30分遅れで道場に着くと既に稽古は始まっていた。謎のチリ人とペアーを組み古流空手の独特な準備運動を開始。しっかし暑い。始まって10分くらいで顔は真っ赤、汗はダクダク。なんせ真夏の沖縄午後3時ですもん。ところが相手のチリ人は、ほとんど汗もかかず涼しい顔。後から気づいたんですがチリってめちゃくちゃ暑い国だったのね。
慌てて来たもんだから少量の水が入ったペットボトル1個しか持って来ていない。あっと言う間に底をつき、熱中症が心配される事態に。ふと外を見ると散水用の蛇口が。水が合わず腹を壊す危険は覚悟の上、ガバガバガバーと飲んでしまった。
普段の空手とは趣の違った武術的・実践的な技を習って大満足のあとは、机を囲んでしばしの談笑。先生がお茶を入れてくれます。「このお茶は血圧を下げる効果があるんですよ。稽古のあとは少しの間座ってお話をし、高ぶった心を普段に戻すんですよ。これらも含めて空手なんですよ」。
目から鱗どころか涙が出るくらい感動して道場を後にした。
「オレのやってる空手はせまかったな～」
（専務）