「ITストレス」なんて言葉はあるかどうかわかりませんが、なければ今私が作った!
あれはお盆前のことです。久しぶりに「男の一人旅じゃ」と意気込んで、この際ガラケーから巷で便利と言われているスマホに換えようと決心しました。知らない土地だからグーグルの地図やナビを使ってどんどん観光スポットへ行けるなぁ、行った先でネットにつないで旅情報も仕入れられるなぁと夢を膨らませておりました。
幸いフジのドコモショップに友人がいるので、そこはおいさん同志でうまく意思疎通ができたと思ったのですが。
帰ってからいじくってみると、あれだけ丁寧に説明してもらったのに右往左往なんですよ。
そうこうしていると、もう沖縄に到着。ホテルに向かおうとスマホを取り出しグーグルマップを開けると、いきなり画面がどす黒くなって地図がかすかにしか見えない。「あちゃ~これじゃホテルにたどり着かんがな」(この旅では人に道を絶対に聞かないと自分に決まりを課していた)。
なんでやろうと思い画面を裏向けてみたり日陰に入ったり。今なら「設定」→「ディスプレイ」→「明るさ調整」にすればいいだけのことなんですが。
次にレンタルバイクにまたがり、タンクバッグにスマホを差し込んでナビをかけながら目的地に向かって走ります。ここでもトラブル発生。真夏の日差しとエンジンからの熱気で「温度が上がりすぎたので機能をストップさせました」なる画面表示が。スマホを手に取ってみると尋常じゃない熱さになっているんです。
「こらあかん。冷めるまでしばらく勘で走るしかないな」
また帰りの道では大雨が降り続き、ずぶ濡れになってホテルにチェックイン。スマホは大丈夫かとポケットから取り出すと、日常防水付きの「アローズ」だったのが良かったのか正常に作動中。
「おっそうそう、旅の画像を貼って友人らにメールしよう」。文字画面を押すとさらに丸い文字画面が出てきて上下左右に押して選ぶようになっている。さらに文字を押すと下にたくさんの定型文がチラチラ出てきて紛らわしい~。
極めつけは。
旅でテンションがMAXになっていた為か、地元ブランド「ハブ・ボックス」のど派手な短パンを買ってはいていたのがいけなかった。帰りのタクシーから空港におりる時、スマホを落っことしてしまったのです。旅の最後の最後に世紀の大チョンボ。もう情けなくて涙が出てくる。「沖縄の地で一人なにやってんだオレ」。
よく考えると短パンのポケットほ大きさと、少し大きめの「アローズ」がうまくはまらなかったんよね。それとタクシーから降りる時、ちょうどスコールが降ったんで慌てて飛び降りたんよね。運も悪いわ。
ところが落とした携帯に電話してみると運転手さんが出てくれて、また空港まで持ってきてくれたんですよ。親切な人だったな。そういえば車内で話してた時に「四国八十八か所を廻って感動しました」と言ってたな。
ケータイを受け取ると同時にお礼の1000円を胸のポケットにねじ込み沖縄を後にしました。
ITストレスについて書こうと思ったら沖縄旅行の話になっちゃった。
(専務)