「ほう。大学の時から友人関係が続いてるなんていいですね」
「はい。美大だったので少人数のクラスで4年間いっしょだからつながりが深いんですよ。お兄さんは何の仕事してる人ですか~」
「不動産を売ったり買ったりする人お世話をする仕事なんですよ」
「えっ!うちの父も個人で不動産屋をしてるんですよ。私に継がないか?なんて話もあったりで・・・。まあ継ぐ程の規模でもないんですけどね。
「ほ~それは奇遇やね。そしたら不動産というキャンバスにあなたの絵を描いたらどうですか。ちょっとうまいこと言うたな~カカカカカ」
「え~それおもしろい」
酒も入り会話も盛り上がってきたところ、ここいらで年長者としての貫録を見せないかまい。一匹ものの魚のバター焼きを発注。単純だけど沖縄の名物料理でかなりでかい魚を豪快に焼いたもの。
「嬢ちゃん。一人では食べきれんから一緒に食べてや」
「わ~うれしい。いっただきま~す」
キタ━(゜∀゜)━! 沖縄の熱い夜。ところがこの後ドンデン返しが・・・
カウンター内で忙しく調理している兄やんを指さして。
「彼も同じクラスだったの。だから今年もこの店に来たの」
「そ・そ・そ・そうか~」
それを早よう言わんかい! 「おお神よ、我を救いたまえ」
(専務)