アイカム不動産専務のブログ

OCNブログ人が無くなったので引っ越してきました。

空手界の重鎮2.

2020-11-28 11:01:44 | 日記
ここで最大の問題とされている試合ルールの話が出てきましたが今後どのようになっていきますか?どのような形が理想的でしょうか?

 「しばらく空手からか離れている時期があって、久々にフルコンの試合を見たときにびっくりしたんだよ。顔面パンチなしルールが悪いほうに進化して、パワーでの押し合い空手がますます顕著になってる。ポイント制を導入して寸止めの顔面パンチを認めていかないと空手本来のスピード感がなくなってしまうよ。空手の一番の醍醐味は一瞬で極めるスピードと緊張感なんだから。初期のフルコンは顔面あり想定だったじゃないですか。ガードが下がると顔面に掌底が飛んできてたでしょう。そういう意味ではA先生(注:故人)の意思を引継ぐことにもなるしね」。


 少子化で空手人口が減ってきている昨今、今後の道場運営はどうなりますか?

「何もかも自前でやっていくには厳しい時代だね。今後は企業とのタイアップが鍵になるでしょう。例えば企業の研修所なんかは都会に作る必要はないから地価の安い地方にくるでしょう。研修は毎日あるわけじゃないからそこの一部に本部を置かせてもらって道場とすることは可能でしょう。みんな車で来るから郊外の広いところがいいな。企業のほうもイメージアップにもなるし周辺が栄えてくれば地価も上昇するしで、要はウィンウィンの関係をいかに築くかだね」。


 若い支部長クラスの人は、その辺のところをどのようにとらえてますかね?

「ユーチューブを見てごらんよ。流派やジャンルを超えて個人間ですでに交流が始まってますよ。そうなってくると団体の必要性にも疑問符がついてくるんだよ(注:現状の形での道場はますます成り立たない)。我々が現役の頃は勝手に多流派と交流したら即破門なんて言ってたけど、僕はそのころからこれからはもっと自由になってくるよと言ってたよ。そして現実そうなったでしょ」。


 最後にびっくりしたのはI先生が「じゃあみんなでラインの交換をしましょう」。どんだけ若い!必死でQRコード画面を探しましたよ。 空手団体の長であり、企業経営者であり、イベントプロデューサーであり、まさに桁違いの大先輩・大先生でした。
    

(専務)            

空手界の重鎮

2020-11-02 16:37:44 | 日記
「いや~ まさかこんな大人物とご一緒できるなんて夢にも思ってなかったな~!」

 社会的な影響があまりにも強すぎるので仮に「I先生」としておきましょう。それもわざわざ松山まで来られるということで主催者も気を遣ってか会場はANAホテルの雲海。(普段はまずこんな高級なとこで飲むことないですね)

 おりしもコロナ禍のなか、対策の行き届いた広々したテーブルに間隔を開けて座ります。初対面の方々も多く、さらにはI先生がドドーンと座っているためか皆さん緊張気味で言葉少なめ。でもそこは各界で活躍される面々。先付が運ばれてくるころにはすっかり打ち解けて談笑が始まります。

 数日前からこの時まで、私の頭の中には質問したいことがたくさん渦巻いておりました。フルコンタクト空手界は昔から統一しようとする動きがありはするものの、一度も実現するには至っておりません。空手界の人間はもちろん政界、経済界、今迄たくさんの人がチャレンジしては実現には程遠いもので終わっております。そこで質問です。「いま空手をやっている子供たちが無理せず継続できる組織体制はないものなのか?柔・剣道団体に見合うような統一組織づくりはできないものか?」。
 実は質問するまでもなく、みんなが興味を抱いている問題なので自然と話がそちらに向きました。ここでI先生の見解に一同が聞き入ります。

 「今一番大きい全空連に空手界全体が合流していくのが現実的でしょう。少しづつ動いてきてますよ。よく各流派が今更あんたの下にはつけない的なことを言いますが、傘下に入るということじゃなくて頭に「空手」がきてその一部門として各団体が成立するかたち。いまある団体は解体することもできないだろうし、またする必要もない。「ホールディングス」みたいな考え方ですか。全空連の方々も人格者ばかりで思っているより自由にやらせてくれますよ。試合ルールについてもレスリングにあるフリースタイルとグレコローマンのように複数ルールでやったらいい。新しいルールも生まれてくるでしょう。オリンピック競技に採用された今が最大のチャンスでしょう。(著者注:次回の採用はどうなるか分からない)」


(専務)