古武術と介護がどう結び付くのか?
介護福祉士・理学療法士の「岡田慎一郎」先生によるセミナーが松山でありました。
先生の数ある著書のなかで「古武術あそび」という本を以前購入し、色々試してみたのですがこれがとても面白く参考になったのでした。
今回松山に来られるのならぜひ生で体験したいと思い、土曜日の午
後半日を充てて参加いたしました。
「さあ、そろそろジャージに着替えて事務所出ようか」と思っていると突然の来客があり、ちょっと遅れての到着になってしまいました。
会場では、もうすでに30人くらいのひとが大きな輪になって体を動かしております。
「イイね、イイねこの雰囲気。こんなのを期待してたのよ!」
一方的に講義を聴くセミナーではなく、一緒に体を使って体験してみるという形。ワークショップに近いですね。
数日後に気づいたんですが、最初のところからいきなり真髄に触れているんですね。
まずみんながそれぞれ一斉に、深くお辞儀をしてみます。
先生:「みなさんどこから(どこを中心に)体を曲げましたか?そこを手で押さえて下さい」。
ほとんどの人がお腹のあたりを押さえております。(イラストが欲しいとこですが・・・)
先生:「お腹のあたりのようですね。お風呂に入る前に鏡で見るとよくスジが入ってたりしますね」
先生:「今度は、股関節のところを手で押してそこから曲げてみてください。どうですか楽に深く曲げれたでしょう。腰への負担も軽くないですか」
昔の日本人は、着物を着て帯を締めていたのでお腹からは曲げれなく、このような動きを自然にしていたらしいです。
どっかで見た動きだぞと思ったら「神主さん」の拝礼にそっくりですね。
次は、相撲の四股の要領で体をまっすぐしたままお尻をいっぱいまで落としては上げ。
さらに胸の前で手を組ん反転させながらゆっくり前に出してみる。(やっぱイラストがいるな)
背中の筋肉に適度な緊張を持たせる為だとか。
そういった基本的な体の使い方をやってから実技に入ってまいります。
椅子に腰を掛けてから普通に立ち上がってみます。
先生:「足の位置を少し後ろに引き気味にして、体を股関節から前傾させて、そこから戻す勢いを使ってシーソーの要領で立ってみてください」
この方法でやってみると、ほとんど足の筋力を使わずにスクッと立ち上がれます。
先生:「今度は、右半身(右手と右足)が使えない状態で立ってみて下さい」
これがこの方法を使うとこれまた簡単に立ててしまいます。
そしていよいよ対人での介護術。
地べたに脚を伸ばして座っている人を立たせる方法。
普通に考えると、自分と同等もしくは大きい相手を立たせるには、よっぽどの筋力がないと無理だと思われます。せいぜい多少ズリ上げていってなんとか相手と支えあいながら立ち上がるくらいでしょう。
それを先生が参加者の女性を相手にやってみると、嘘のように軽く立ち上がってしまうのです。
その女性が立ち上がった瞬間「エッ!!!」とひと言。
先生:「みなさん相手が軽いからできたと思ってませんか?じゃあ男性でやってみましょう。そちらの赤いジャージの方お願いします」
そろそろ来るんじゃないかな~と思ってましたら案の定、私のとこへきてしまいました。
先生は、どちらかと言うと小柄でスリムな方で体重も60㎏ないくらい。それに対し私は86㎏。内心これはちょっと無理なんじゃないかな~と思いましたが協力せずに完全に力を抜いて座って待ちました。
するとどうでしょう。いとも簡単にスクッと立ち上がってしまいました。一瞬体が浮き上がったような感覚です。
先生:「それでは皆さん二人組でやってみてください」
うまく立ち上げられてるところ、ウンウン言って上がらないところ。そこを先生が廻っていってアドバイス。
他にも、椅子からの立ち上がらせ方。座らせ方。
最後は、ベッドに座った相手を膝の上に乗せて移動し車椅子に乗せる高等テクニック。
参加者から自発的な質問も出て
参加者:「相手を傾ける方向はどちら側ですか?」
先生:「素晴らしい、高度な質問ですね」
などと活気あふれるセミナーとなりました。
やっぱり全国区で第一線級で活躍されている方は、モノが違いますね。理論・技術・教え方・進行・雰囲気作りetc。本当に多くの気づきがありました。
おさらいしてみるとシーソーやテコの物理的原理、力の方向を感じる、相手の反応を引き出す、それらにはこちら側の正しい体の使い方。
「んっ!待てよ これって合気じゃん」
(専務)
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介護福祉士・理学療法士の「岡田慎一郎」先生によるセミナーが松山でありました。
先生の数ある著書のなかで「古武術あそび」という本を以前購入し、色々試してみたのですがこれがとても面白く参考になったのでした。
今回松山に来られるのならぜひ生で体験したいと思い、土曜日の午
後半日を充てて参加いたしました。
「さあ、そろそろジャージに着替えて事務所出ようか」と思っていると突然の来客があり、ちょっと遅れての到着になってしまいました。
会場では、もうすでに30人くらいのひとが大きな輪になって体を動かしております。
「イイね、イイねこの雰囲気。こんなのを期待してたのよ!」
一方的に講義を聴くセミナーではなく、一緒に体を使って体験してみるという形。ワークショップに近いですね。
数日後に気づいたんですが、最初のところからいきなり真髄に触れているんですね。
まずみんながそれぞれ一斉に、深くお辞儀をしてみます。
先生:「みなさんどこから(どこを中心に)体を曲げましたか?そこを手で押さえて下さい」。
ほとんどの人がお腹のあたりを押さえております。(イラストが欲しいとこですが・・・)
先生:「お腹のあたりのようですね。お風呂に入る前に鏡で見るとよくスジが入ってたりしますね」
先生:「今度は、股関節のところを手で押してそこから曲げてみてください。どうですか楽に深く曲げれたでしょう。腰への負担も軽くないですか」
昔の日本人は、着物を着て帯を締めていたのでお腹からは曲げれなく、このような動きを自然にしていたらしいです。
どっかで見た動きだぞと思ったら「神主さん」の拝礼にそっくりですね。
次は、相撲の四股の要領で体をまっすぐしたままお尻をいっぱいまで落としては上げ。
さらに胸の前で手を組ん反転させながらゆっくり前に出してみる。(やっぱイラストがいるな)
背中の筋肉に適度な緊張を持たせる為だとか。
そういった基本的な体の使い方をやってから実技に入ってまいります。
椅子に腰を掛けてから普通に立ち上がってみます。
先生:「足の位置を少し後ろに引き気味にして、体を股関節から前傾させて、そこから戻す勢いを使ってシーソーの要領で立ってみてください」
この方法でやってみると、ほとんど足の筋力を使わずにスクッと立ち上がれます。
先生:「今度は、右半身(右手と右足)が使えない状態で立ってみて下さい」
これがこの方法を使うとこれまた簡単に立ててしまいます。
そしていよいよ対人での介護術。
地べたに脚を伸ばして座っている人を立たせる方法。
普通に考えると、自分と同等もしくは大きい相手を立たせるには、よっぽどの筋力がないと無理だと思われます。せいぜい多少ズリ上げていってなんとか相手と支えあいながら立ち上がるくらいでしょう。
それを先生が参加者の女性を相手にやってみると、嘘のように軽く立ち上がってしまうのです。
その女性が立ち上がった瞬間「エッ!!!」とひと言。
先生:「みなさん相手が軽いからできたと思ってませんか?じゃあ男性でやってみましょう。そちらの赤いジャージの方お願いします」
そろそろ来るんじゃないかな~と思ってましたら案の定、私のとこへきてしまいました。
先生は、どちらかと言うと小柄でスリムな方で体重も60㎏ないくらい。それに対し私は86㎏。内心これはちょっと無理なんじゃないかな~と思いましたが協力せずに完全に力を抜いて座って待ちました。
するとどうでしょう。いとも簡単にスクッと立ち上がってしまいました。一瞬体が浮き上がったような感覚です。
先生:「それでは皆さん二人組でやってみてください」
うまく立ち上げられてるところ、ウンウン言って上がらないところ。そこを先生が廻っていってアドバイス。
他にも、椅子からの立ち上がらせ方。座らせ方。
最後は、ベッドに座った相手を膝の上に乗せて移動し車椅子に乗せる高等テクニック。
参加者から自発的な質問も出て
参加者:「相手を傾ける方向はどちら側ですか?」
先生:「素晴らしい、高度な質問ですね」
などと活気あふれるセミナーとなりました。
やっぱり全国区で第一線級で活躍されている方は、モノが違いますね。理論・技術・教え方・進行・雰囲気作りetc。本当に多くの気づきがありました。
おさらいしてみるとシーソーやテコの物理的原理、力の方向を感じる、相手の反応を引き出す、それらにはこちら側の正しい体の使い方。
「んっ!待てよ これって合気じゃん」
(専務)
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