サフランの英語雑記帳

映画や本で出会った心に残るせりふ、旅先やおつきあいから拾った面白い言い回しなどを書き留めました。

「アクトレス」 ~Sils Maria ~

2016年01月13日 | 映画
今年初めの映画はちょっと遅いのですが「アクトレス」になりました。
ジュリエット・ビノシュとクリスティン・スチュワートの見事な演技で芝居上の役と現実が重なるスリリングなストーリー運びでした。

映画を魅力的にしているいくつかの理由
♡ ビノシュの魅力
前半と後半でイメージががらりと変化。前半はエレガントでドレスも普段着も素晴らしい!メークでこれだけ変わるのかと感心!さりげないスカーフ使いにうっとりです。フランス語と英語の使い分けも格好いいですね。
♡ ロケーションと芝居の名前との関係
主人公にゆかりのある芝居の名前が「マローヤのへび」。これはスイスの山岳地帯の名前。その渓谷にへびのように流れ込んでくる雲のことを「マローヤの蛇」というのですがその景色が圧巻です。
♡ 音楽がいい!
この映画では音楽の流し放題はありません。あくまでセリフあり。そしてこれというときにまさにこれという音楽が流れるのです。ヘンデルのソナタやラルゴ、パッヘルベルのカノン、、特にスイスの渓谷にイタリアから流れ込んでくる雲海と音楽が目と耳から重なり合って堪能できたのは幸せとしか言いようがありませんでした。