スローライフ~子どもと楽しむスローな時間

4人の子ども達と楽しむ自然な暮らし。子供達は、自然の中で生きる力をつけています。
日々の暮らしの様子を夫婦で綴ります。

つみ木広場

2010-04-01 00:14:12 | 子供達
前回紹介した、忍者、学校をあそぶ の翌年のPTA成人教育部の講座は、
「つみ木広場」を行いました。

つみ木広場は弘前市のご夫婦が行っているワークショップです。

ひのきの間伐材で作られたつみ木をつかった、表現のワークショップです。



体育館に赤絨毯をひき、たくさんのつみ木を広げると、ひのきの良い香りが
広がります。心が落ち着きます。

はじめに、子供達を寝かせて、その上につみ木をかけて、しばらく香りや木の感触を
楽しんだあと、間伐が山を元気にする仕組みを学びます。

その後、大人も子供も一緒に、自由につみ木を使ってあそびました。




高学年は、さすがにひと味違う作品をつくります。



それぞれの思いがいろいろな形になっていきます。
集中しすぎて、思わずうしろの人の作品を崩してしまうお母さんも・・・


その後、もったいないのですが、一度全ての作品を崩してしまいます。
壊すのではなく、自分の作ったものを両手で抱きかかえるようにやさしく
崩していきます。

そして、また、新たに作り始めます。つみ木広場のご夫妻の、「道はひとつではない。
くずれてしまっても、また何度でもやり直すことができる」という思いが込められています。


これはお父さんの作品。そのうちに、つみ木を積む人、使っていないつみ木を集める人、
つみ木を運ぶ人など、自然に役割が生まれてきます・・・。



最後に、大人達がそれぞれの作品をつないで、大きなひとつの作品にします。
ステージからみんなでつながった作品をながめました。

つみ木広場のご夫婦が子供達に質問します。「たったひとつだけ、なくしてしまったら
やり直せないものがあります。なんだと思いますか?」

すると、一人の子が「いのち!」と答えました。

「そのとおりです。いのちは、なくしてしまったら、絶対に元にはもどせません。
どうか、いのちを大切にしてください」という言葉でワークショップが終わりました。

アンケートに、参加したお母さんから「このところ、悩みがあって落ち込んでいたけれど、
無心でつみ木を積んでいたら、なんだか気持ちがすっきりしました」なんて書き込みがあり、
ちょっとうれしくなりました。