スローライフ~子どもと楽しむスローな時間

4人の子ども達と楽しむ自然な暮らし。子供達は、自然の中で生きる力をつけています。
日々の暮らしの様子を夫婦で綴ります。

穏やかな夏休み

2014-10-14 11:20:19 | 子どもの時間

《穏やかな夏休み》


それから長い夏休みに入り、近所の子たちが、

毎日のように朝から来る日が続きました。

長男は高2でバンドやバイトに明け暮れ、

次男は中2で、夏休みに申し込んだいろんな体験活動に参加するために、宿題に追われる日々。

長女は5年生で、バスケ部に入っているので、毎日部活で週末の度に試合という日々。

お盆も試合が入ったので、のんびりした夏休みとは程遠い生活。

それぞれが、それぞれに忙しい夏休み。

ただ一人、毎日遊びたくってしょうがない3歳の末っ子。

そんな末っ子をダシにして、近所の小学生が、朝も早くから、ピンポ〜ン♪

「kくん、遊べますか?」

と言って、遊びに来てくれる。

近所の小学生と言っても、3、4年の子達。

うちの庭にある、プレイハウスであそんだり、ブランコしたり、

時々犬を撫でたりして、思い思いに遊びたくてやってきます。

ゲーム持ってきて、ゲームする子もいれば、

飽きると「隠れんぼしよう」って、布団部屋で隠れんぼしたり。

暑ければ、水鉄砲で水かけ戦争したり、

「空き地で虫取りしよう!」って、子供達皆んなで虫取り行ったかと思うと、

大量のカエルを虫かごいっぱいとって、庭に置いて帰る子供達。

捕まえたクワガタ同士戦わせたり。


トンボにチョウチョ、バッタにコオロギ。

「クワガタ見に行こう!」「昆虫ゼリー仕掛けて、夜見に行こう!」って約束したり。


毎日毎日、どこかに連れて行かなくてもいいくらい、楽しく楽しく遊ぶ子供達。

おやつも毎日何人ぶんも用意したり、

末っ子は、濡らしてばっかりで何度も着替えしたり、

大変ではあったけど、末っ子にとって、今日が終わると


「ゆうちゃん、あしたの9時にあそぼうって」


「きょうはあした?」


朝起きると、


「いまなんじ?」


「もう9時?」


ピンポ〜ン♪ってなると、飛んで外に飛び出す息子。

もう、毎日いっぱい遊べるのが楽しくて仕方がない。

特に、特に隣の4年生のゆうちゃんが大好きで、

「今日はゆうちゃんくるかな〜」って、楽しみで楽しみで。

ゆうちゃんは大人しくて、あまり自己表現するタイプの子ではないけれど、

息子にはすごく優しく、でも、対等に扱ってくれる、

とっても優しいお兄ちゃん。ゆうちゃんと一緒なら、大人がついてなくても、

安心して遊ばせられる、そんな子で、ゆうちゃんには、ホントに助けられてるのです。

近所の子達が、息子のお兄ちゃん、お姉ちゃんになって、面倒を見てくれます。


私は、見守るだけ。

うちの中で、自分の仕事をし、時々呼ばれれば外に出て、

怪我したといえば、絆創膏貼り、様子見て、おやつと水だして。


朝の掃除と片付けだけはしっかり頑張るけど、

あとは頑張らないので、ゆったりと、穏やかに、

子供達の笑い声を聞きながら、過ごす毎日でした。

そんな夏休みも終わり、

毎日遊びに来ていた子達も、

学校が始まると、宿題で忙しいのか、遊びに来なくなりました。

夏休みの終わりに、となりのゆうちゃんが言い残した

「あしたの4時半にあそぼうね」

と言う約束が叶えられず、

「いまは4時半?」

「きょうの4時半にはゆうちゃんあそべるかなあ・・・」

でも遊べない日々。

そんなある日。

ゆうちゃんを待って、庭で遊んでいると・・・

 

「あ!なんか見たことある人だ!」

「なにここ!」

庭の奥から、やんちゃそうな顔をした二人組の小学生が姿を現した。

つづく・・・


子ども達の遊び場になる!ボスとの出会い

2014-10-11 11:14:03 | 子どもの時間

うちの4人の子ども達。


ボール遊びすれば、車に当たるからここでやるなと怒られ、


縄跳びしてても、道路で遊ぶなと怒られる。


子どもの遊び場がない。


ならば、うちが遊び場になろう。


子どもの居場所になろう。


2014年、これから、自分が何をしたいのか、


ドリームマップを描き、フューチャーマッピングをし、


決めた夢。


そう決めた夏のこと・・・



《悪たれボスとの出会い》

7月のある暑い日。

 近くに流れる川沿いの桜の木に、

 何やら子供たちが群がっていた。

 覗いてみると、見かけない子と、

 うちの近所の子達が、一本の木を取り囲み、

 何やら木の枝で木の腐ってきたような穴をほじくり返していた。

 クワガタがいることを発見したらしい。

 その見慣れない2人の子たちは、

 聞くと、隣の学区の子でした。

 そこは流れの速い、深い川の両側に植えてある桜並木で、

 その桜の木は、低い柵の向こう側にあった。

一匹見つけると、他の木にもいるかもしれないと思った子供達は、

 それぞれ細い木の棒を持って桜並木の木を片っ端から調べ始めた。

1人が、「いた!」

 と声を上げると、他の子達が群がり、

 次こそは自分が見つけて自分のものにしようと、

 子供達は躍起になって探し出した。

 そして、その見かけない子達が、

 あろうことか、木の裏側を見ようと、

 柵を越えてクワガタを探しているではないか!

 「危ないから、柵を越えちゃダメだよ!」

 と、注意しても、

全く聞く様子はない。

 「はいはい、大丈夫だから」と言っては、

 手を振り払って

次から次へと、柵を越えて木の裏側にまわる子供達。

 危険なので、その子達がクワガタ探しをやめるまで、

 ご飯支度もしたいし、うちに帰りたいけど、

 その場を離れられないでいる私。 

そんなことが何日か続いたある日、

 うちの子と同じ学校の子が、用水路に落ちて死亡する、

 

という痛ましい事故がありました。

数時間前、1人で用水路近くを

 

サッカーボールで遊んでいるところが目撃されていました。

 

靴が揃えておいてあったので、

 

ボールを流して、取ろうとしたのではないかということでした。

 

身近にそんな事故があったこともあり、

 桜並木の川は、もっと深く,流れも速いことから、

 夏休み前だったので、

 今一度学校の方でも指導してくださいと、

 その子達の学校へ電話をかけてお願いしました。

 

  その後、クワガタをあらかた取り尽くした事もあり、

 それからその子たちはぱったり来なくなりました。

 その、言うことをちっとも聞かない、

 やんちゃなその子が、後に深い関わりを持つ事になるボスだったのです。

 

つづく・・・


子どもの居場所

2014-10-02 15:06:26 | 子どもの時間

この物語は、ノンフィクションです。

 日々の子ども達とのやりとりを書き留めたものです。

FBでは、日々の子ども達の様子はupしているのですが、

 そこには書ききれない、たくさんの事件や想いがあるので、

 ブログの方にも、書いていこうと思います。

 安心して遊べる場所がない。

 放課後、やることがないから、ゲームばっかりしてる。

 ケンカしても、切れて、とっくみあいのケンカをする子ども。

 道路でボール遊びはするな!と近所の人に怒られ、

 どこもかしこも住宅街。

 行き場もなく、友達の家でゲームにあけくれる毎日。

年齢が上がると、部活を始める子も多くなり、

 遊ぶ仲間も少なくなる。

 部活に入ったら入ったで、休みは試合。

 放課後は部活と宿題でくたくた。

 子どもの遊ぶ時間はどこへ行ったのだろう?

 子ども達の笑い声は、どこへいったのだろう?

 私達夫婦は、子どもの遊び場を作ることを決心した・・・

 1・庭にプレイハウスつくろうよ!

 今の家を建てた当時、家の周りはまだ空き地だらけだった。

 

長男は年長、次男は3歳、長女は生まれたばかりだった。

子どもが自由に遊ぶには十分だった。

 

裏のドアを開ければそこは空き地。

 

虫取りも、泥遊びも、誰の気兼ねもなく自由にできた。

 

どろんこの水たまりに裸足で入り、全身どろんこにもなった。

 

着替えても着替えても、また泥遊びする子ども達。

 

一日何度着替えたかわからない。

 

冬は大きな雪山作り、ソリ滑りしたり、

雪の迷路つくったり、かまくらつくったりするには

 

最高の環境でした。

 

ところが数年後、次々家が建ち、

 

となりの空き地に家が建つと分かったとき、

子ども達は泣きました。

長男も、ギャングエイジと言われる年齢になり、

友達との遊びも、だんだんダイナミックになってきていた。

こども達が自由に遊べる、楽しい小屋を庭に作りたい!

 

そう思った私は、2005年、当時3年生だった長男、

 

1年生だった次男と、どんな小屋にしようか、設計図を描いた。

 

「ツリーハウスがいいよね~」

「でも、うちにちょうどいい木ないしね~」

「じゃあ、高床式にしようか!」

「すべり台もつけようよ!」

「床下から上れるように、はしごつけよう!」

 

そうして、どんな小屋になるのか、

 

ワクワクしながら、数日間、子ども達と話し合い、

子どもが遊ぶためだけの小屋の設計図ができあがった。

土台部分の木は、友人の父親が大工さんだと聞いて、

 

友人に相談して、譲っていただいた。

足りない材料は買い込み、

2005年9月ようやく小屋作りが始まった。

今まで大工仕事もしたことがなかった主人は、

 

小屋作りの本を買い、週末の度にがんばって、

 

一人で屋根をあげ、2006年11月、足かけ一年で

 

ようやく小屋はできあがった。

窓もつけようと最初は思っていたが、

 

窓から上り下りするのもいいかもね、と、

 

窓ははめないことにした。代わりにロープをたらした。

 

床板をはずすと、下に降りられるはしごを作った。

 

こうして、子ども達のプレイハウスが出来たのでした。