「翁の“ガハハ”な山家の暮らし」=放念な日々のエピソード

山に囲まれた小さな盆地、その山家で季節と向き合い、愉快な仲間と戯れながら、我が道を行く翁の小さなドラマ(放念の翁)

◆飾らない素材な味◆   3820

2017-11-06 17:15:50 | 日記

や、翁さん何だね、畑の大根を抜こうと思って来た?。柚が手に入ったので柚巻を作りたい?、ハハハハ。どうも今日は寒気の流れ込みで、北海道や北日本の一部では雪の予報、冬将軍のお出ましかな。昨日は仕事で出かけて、蕎麦の暖簾店で蕎麦を食べてきたが、辛めで濃い汁に、蕎麦の実の芯だけの粉の真っ白な蕎麦を食ったが、上品なだけで美味しくはなかったわ。粋な江戸っ子の蕎麦だろう、ハハハハ』

うも、茂さん、見つかっちゃったわ。昨日奧さんに2,3本頂戴すると話はしたんだが、そうか、土曜日は初子さんは姥桜会のボーリングだったそうで、ハハハハ。まだ霜も降らないのに、ニュースで都内を歩く人の姿が、もう襟巻きに手袋をして、ビルで日が射さないし、そのビル風で冷たいのかな。・・・・名店の蕎麦を食べてきた?、蕎麦の原点とはかけ離れて、粋だけで食わせる、俺が打つ田舎蕎麦の方が旨いだろう、ギャハハハ』

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や、翁さん本当だよ、蕎麦は挽き包みのそば粉で二八蕎麦、そしてやや太めで歯ごたえのある田舎蕎麦、風味も楽しめるわ、ハハハハ。蕎麦は本来は米麦が作れない山間の痩せ地で、貧しい山村の人の主食だったそうで、今でも汁はつけない蕎麦の究極の食べ方「水蕎麦」が会津など各地に郷土蕎麦としてあるらしいな。翁さんは蕎麦掻きが好みらしいね、風味を楽しむ贅沢な食べ方だわ、ハハハハ』

うもあちこちで蕎麦を畑に蒔かなくなり、手に入らなくなって、輝さんが新蕎麦を手配をしてくれて、再来週あたりに届けてくれるそうで、ハハハハ。食い物は何でも気取らずに素朴な料理が美味しいよ、そう、お袋の味だがどう受け継がれるかだな。・・・・婆さんは経過も順調で、半ば頃には退院だろうが、戻れば終わりなき老々介護の日々続くが、どっちが先にあの世にいくかで、ワハハハ』

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あとがき==「蕎麦の自慢はお郷が知れる」、でもねミネラルやビタミンが豊富、田舎蕎麦は健康長寿食だそうだな、ガハハハ==放念の翁