ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

フジモリ建築の見学会

2017-10-27 | 日記
この秋は茅野市で「八ヶ岳縄文ライフフェスティバル」が行われていました。


まず守矢史料館に行きました。ここには長年神長官をしていた守矢家の史料が保管展示されています。
建物は茅野市出身の建築史家、建築家の藤森照信先生の作です。
資料の散逸を避け、地元で保管をと作られたそうで、先生自ら説明をしてくださいました。
先生は守矢家の当主と幼馴染だそうで、先生の名前は守矢家の先代が付けてくれたのだそうです。






守矢家の祈祷殿です。守矢頼真がここに籠もって武田信玄のために戦勝祈願をした記録が残っているそうです。



縄文アートプロジェクトの一環で藤森先生の3つの茶室の見学会がありました。


今年、市民参加のワークショップで作成された藤森先生の新作茶室は竪穴式茶室「低過庵」です。
銅板の屋根が目立ちます。銅板をたたいて張ったそうです。






4人一組で躙り口から茶室に入れていただきました。


内部は木枠に漆喰を縞模様に塗ってあり、壁際に炉が切ってありました。
完成時にはここで奥様がお茶をたててふるまわれたとか…気さくな先生は楽しく説明をしてくださいました。


この茶室は屋根が可動式!全開すると開放感があります。




「空飛ぶ泥舟」はワイヤーで吊るされている茶室です。
ここに梯子をかけて登ります。




躙り口から入ると天井は船の底のようです。




ここの炉はユニークな形をしていました。


さすが揺れますがハンモックの揺れのようです。
丸い形にも何だか温かみのある窓です。


「高過庵」はツリーハウスの様です。
栗の木の上に作られていてやはり梯子で登ります。




躙り口から入ると奥に炉が切ってあります。




高さがあって揺れると怖いですが、窓からの眺めは素晴らしいです。




高過庵の窓から屋根が開いた低過庵が見えます。先生も満足げ?!


これらの茶室のある場所は先生の子どもの頃は桑畑だったそうです。
脇に小さな茅葺のお社が…ここにも御柱が建ててありました。


藤森先生にお会いしてお話を聞け、ユニークな茶室の内部を見られて充実の見学会でした。

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2 コメント

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Unknown (take)
2017-10-31 22:19:34
こんばんは。
気になりながらようやくコメントにやってきました。
「気になりながら」・・
私が このブログを拝見して
「私には見ることができない諸々を詳しく見せていただいてありがとう」と伝えたかったのです。
(※私は梯子は3段以上は怖くて登れないのです)
「低過庵」はあとまわしにして 高い方に・・

「空飛ぶ泥舟」
ワイヤーで吊るされている茶室、梯子を上っていくお茶室とは!
内部はこうなっていたのですね。
それに窓から見る景色・・揺れながらお点前?
すべてがユニークですね。

「高過庵」
これはもうかなりの高さですね。
タッジーマッジーさんは身も軽く登ったのですね。
素晴らしいですね~(身のこなしに)
私にはムリムリ、絶対に無理、若い時だったとしてもムリです。
それにしても 気になりますね~。
着物姿ではむりなお茶会。

下の「低過庵」から見上げていらっしゃる先生が印象的です。
タッジーマッジーさんの笑顔を見てらっしゃるのですね。
この「低過庵」・・(「ひくすぎあん」と読むのすね。で、「高過庵」の読み方もわかりました)
竪穴式茶室「低過庵」!!
さすがに茅野、縄文つながりのよう。
「銅板屋根」の竪穴式茶室、ですか~
内部の漆喰の縞模様、その色合いには縄文人のほっぺの縞模様を思い浮かべてしまいました。・・記憶違いかもしれませんが尖石遺跡の縄文考古館で見たような。「縄文のビーナス」や「仮面の女神」とは別のブースで・・。

上から3番目の写真は みさと64さんのブログで拝見した時に あの突き出たものに 何か見間違えてしまったのかとジッと見ていました・・何年も前の話ですが。
内部のことも含めて(鹿の首など)友人に紹介したら・・あ、これは以前のコメントで報告しましたね。
「武田家」とのつながりの文書もありとても感激していたと・・。
彼女は「お茶室」のことは言っていなかった。見て来なかったのかもしれません。もう一度紹介しようと思います。

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takeさんへ (タッジーマッジー)
2017-11-01 20:05:59
こんばんは。
今朝は随分冷えましたが、昨日ほどではなく3℃(昨日は0℃になって氷が張りました!)
いよいよ冬近し、の信州です。

藤森先生の建物はユニークなものが多いです。
その中でもここにある3つの茶室は楽しんで建てられている感じがします。
ここは守矢史料館の裏手に登って行けばいつでも見られます。でも内部を見せていただけるのは特別な時だけです。
今回の募集は7月にあったのですが、当日あっという間に満席!
夫は希望の日が取れず残念、私はどうにか滑り込みで取れました。
参加者は各地から…東京からいらしている方もいました。

「空飛ぶ泥舟」は見かけより安らげる空間でした。
ハンモックの揺れ加減がいいのかもしれません。
これはクレーンで吊ってどこへでも運べるので希望があったら言って下さいと、先生から…
これにはビックリでした。
今まで、「 あいちトリエンナーレ2013」に行って展示されたそうです。

「高過庵」は確かに高すぎる茶室ですね。
着物を着てお茶会は難しいことでしょう!
takeさんは梯子が苦手なのですね。
でも興味が勝ってということもありますから、一度いかがでしょうか…

「低過庵」は「高過庵」を作った時から先生の頭に浮かんでいたそうです。
高過ぎたので今度は低いものをと考え、縄文の竪穴住居からヒントを得て建てられたそうです。
半地下の空間は確かに落ち着ける感じがしました。

守矢史料館は小さな施設ですが史料の中身もその建物も注目です。
もともと資料の保管場所としての建物で見学者が来ることを考えていなかったと、先生…
でも公開していただいてありがたいことです。
中の展示物には抵抗のある方もおられるようですが…

いつもお急ぎでの松本行やお帰りでしょうが、機会があったら立ち寄ってみてください。
そしてぜひ史料館の奥(ちょっと登ります)まで足を延ばしてみてください。
そうそう、北杜市の清春白樺美術館にも先生の「茶室徹」があります。
ちょっと高過庵に似ています…
北杜市から来られた方もご存知なかったので、余り知られていないかもしれませが。
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