KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★お正月の黒豆作り

2020年12月31日 | Kaoru ♪の【New York 的スローライフ】
I am making sweet black soybeans for traditional Japanese new year food. I put rusty nails in the pot to make them brilliant black . My grandma used to cook this dish.  I have tried a few times but I couldn’t make it well .This is my first challenge in US .

お正月の黒豆を煮ている真っ最中。

祖母の作る黒豆が大好きだった。
ツヤツヤでふっくら。

「ふどう煮」と呼んでいて
学生の時にレシピをメモったほどだ。

これはとてもむずかしくてね、
シワが寄ったらいけないのよ。
ほらねこうして親指と人差し指で
キュッとしてスッとつぶれたらできた証拠。

20才そこそこだった私は
小さな料理ノートを片手に
祖母のしわしわだけど白くて細く
美しい手元を真剣に見つめ、味見をさせてもらった。

今もタンスの小さな引き出しに
そのブルーの小さなメモ帳は眠っているはずだ。

そして、息子が小さな頃に1、2回
お正月に作ってみたものの
冷めるとシワが寄ってしまい
あんなにふっくらとできることはなく
残念過ぎてそれからというもの
自分で作る気を失った。

もっぱら料理上手の妹Midori の作る
美味しい黒豆やお節料理
母が取り寄せてくれる美味しい重箱の
お節に任せっきりで、お雑煮くらいしか
作ることもなかった。

 でもニューヨークに来てからというもの
ジャパニーズニューイヤーパーティと称して
集まるようになったので
にわかに手作りお節を作り始めた。

そして、
フィンランドに住む姪っ子Saori も同じく
お節料理は作らずにいたそうなのだが
4才になるSayo ちゃんが幼児向けの日本の本を見て

これが食べてみたい!と言いだしたという。

今年は作ってみようと思う、
手に入る材料も限られているし
なんちゃってお節で雰囲気だけでも
作るというので、ニューヨークでできる
メニューをあれこれ送っていたら

私もやっぱり作りたくなってきた。

なにしろペンシルベニアのカントリーの
近くはお正月用の日本食材が
手に入らない。クリスマスのことで
頭がいっぱいだったし、もう今年は
いいや、と思って何も準備せずに
こっちに来てしまった。

クリスマスを過ぎて、あー。後悔…
やっぱりちゃんと考えれば良かった。

そう思っていたら
日曜日の教会の演奏のために
ブロンクスに戻ったリオが
ニューイヤーに欲しいものは?

Mochi モチは?

ジャパニーズスーパーマーケットで
なんでも買って帰るよ!と連絡が来て
スイッチが入った。
やっぱり作ろう、ちょっとでもいいから。

いつもの手作り伊達巻き、
カリカリ田作り、紅白かまぼこ
紅白なますにお雑煮があれば
お正月っぽい。






でも、急に黒豆が食べたくなってしまった。
瓶詰め買ってきて〜!と写真を送る。
見つからなければドライの黒豆でもいいよ、
言うとすぐさま、コレ?ときた。
乾燥豆で袋入り、北海道産 黒大豆とある。

黒豆は黒い大豆だったの?丹波の黒豆なら
知っているけれど。でもたぶんカタチは
そんな感じ。それ買ってきて〜!と返信した。

ネットで調べると錆びた釘を入れると
書いてある。そうそう、黒豆には
釘を入れるんだったっけ。

どこかあるかな?探してみなきゃ。  

今どきはサビ加工もしているのか
そうそう見事に錆びた釘もないが
それでもかろうじてガレージから
数本を見つけた。






落としぶたかぁ、木製のがないし
アルミホイルで。

錆びた釘を料理に使うなんて
初めて聞いたよ!






ナニコレ?アルミホイルがナベの中に
入っているよ、なんのために?

落としブタだよ!味を染み込ませるために
煮物とかには良くこうするの。

そんなの聞いたことも見たこともナイよ!
ひとつひとつに驚いている様子。

そして、
今日はもう少し買い出しに出かけた。

真っ赤なサクランボのようなラディシュは
「菊花かぶ」に。






これは学生時代の調理実習で習って以来。このあたりのスーパーではカブが
手に入らないのでラディシュで代用しようと思う。

これは切り方にワザあり。

日本の伝統美にどんな反応をするか楽しみ♪

そういっている合間にも、コトコトと
黒豆の香りが家中に広がっている。

ひと粒だけ味見してみると、懐かしい味。
かなり近くて感動してしまう。
指先でつぶれるくらいになるまでにはあともう少し。

ツヤッツヤ、ふっくらに出来るかどうか、
これも出来上がってからのお楽しみ。
記憶が定かではないけれど
ツヤを出すためにもうひと手間
あったような気がしてしかたない。

今度日本に帰ったら忘れずに
おばあちゃんの「黒豆のぶどう煮」レシピを
持って帰ってこよう。

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