梅雨に入り、紫陽花の花が鮮やかに
色づきはじめると、
青梅が一番いいポジションをしめて
店頭に並びだす。
ここ数年、その様子を気になりながらも
ずっと素通りしてきた。
今振り返ると、気分的にそれどころじゃないような
カンジだったのかもしれない。
目の前にあるコトを追いかけるのに
精一杯で、今までの生活スタイルを
すっかり後回しにしてきたような
ここ5~6年だった。
*************************
だけど、
去年の秋ぐらいから
じょじょに従来のライフスタイルを取り戻し、
さらに、
この5~6年間で培ってきたものを
ONするような格好で、
このところいろんなことが加速してきた。
充実した毎日を送っていけるように
なった感触をつかんでいるのだ。
いろんなコトをギューっと吸収し、
もういらなくなったモノを手放し、
本来の自分らしさを思い出し、
さらに一歩階段を昇った感覚である。
結局、人生って
そんなことを繰り返して
一段ずつ階段を昇る作業なんだと思う。
遠回りのようでも、
やっぱり1段ずつ。なんだと思う。
早く早く!と急いで一段抜かしや2段抜かしは
大事なものを粗末にして、
転げ落ちてしまう危険性もはらんでいて、
また振り出しに戻る、なんて可能性もあるから
とにかく、焦らずじっくり、着実に。が
最終的には一番早道だ。
*************************
先日買い物をしていたら
プラムのように美しく色づいた
「南高梅」が目にとまり、
急に梅シロップを作りたくなった。
昔から梅雨になると作りたくて
ウズウズしていた。
誰に教わったのか忘れてしまったが、
たぶん10代ぐらいから作っていたと思う。
もともと、お菓子づくりや縫い物、
料理、小物作りなどが大好きだった。
大学の専攻が家庭科だったこともあって
家庭科の授業や課題提出のほかにも
友だちたちといろんな情報交換をしたり
教えてもらったり、
数少ない手作り雑誌も、しょっちゅう読んでいた。
ただ「好き」というだけで
けっして器用なほうじゃないし、
家庭科の提出物だって、
あんまりいい点をとったこともない。
おおざっぱ振りが全開で
イマイチいい仕上がりにならずに
ひとまず期限にはギリギリ間に合わせる、
いつも、悪くもなく良くもない
そこそこのさえない生徒だった。
それに、
特別家庭的な人間でもないけれど、
何かを作り出す、というのが
「おもしろい」んだと思う。
1と1を足して2にする、というより
1と1を掛け算して、
べつのものを作り出す作業は
なによりもワクワクしてしまう。
それを食べたり
身につけたりできれば
さらにワクワク度が倍増していく。
その感覚をほかの誰かと共有できれば
それが2乗する喜びとなる。
*************************
今までずっと棚の奥にしまいこんでいた
梅酒用のビンを取り出し、ていねいに
洗い、乾かしていたら
「お~、もしかして久しぶりに梅ジュース!?
やった!オレ、あれすっごい好きなんだよ!
おいしいもんね!
ねぇ、いつできるの?1年後?」
「大丈夫、1ヶ月ぐらいしたらできるよ。
ちゃんと出発前には飲めるよ!」
「よかった~!!!」
そんな会話をかわしながら
ひとつひとつ、爪楊枝で梅のヘタをとる。
完熟の梅の、甘いふくよかな香りが
手に取るたびに広がり、
うっとりしながら何度も吸い込んだ。
それから
氷砂糖と交互に
そ~っと梅をビンに詰めた。
うわ~、出来上がりがホントに待ち遠しい♪
我が家の
梅雨の日の年中行事、また復活。である。
色づきはじめると、
青梅が一番いいポジションをしめて
店頭に並びだす。
ここ数年、その様子を気になりながらも
ずっと素通りしてきた。
今振り返ると、気分的にそれどころじゃないような
カンジだったのかもしれない。
目の前にあるコトを追いかけるのに
精一杯で、今までの生活スタイルを
すっかり後回しにしてきたような
ここ5~6年だった。
*************************
だけど、
去年の秋ぐらいから
じょじょに従来のライフスタイルを取り戻し、
さらに、
この5~6年間で培ってきたものを
ONするような格好で、
このところいろんなことが加速してきた。
充実した毎日を送っていけるように
なった感触をつかんでいるのだ。
いろんなコトをギューっと吸収し、
もういらなくなったモノを手放し、
本来の自分らしさを思い出し、
さらに一歩階段を昇った感覚である。
結局、人生って
そんなことを繰り返して
一段ずつ階段を昇る作業なんだと思う。
遠回りのようでも、
やっぱり1段ずつ。なんだと思う。
早く早く!と急いで一段抜かしや2段抜かしは
大事なものを粗末にして、
転げ落ちてしまう危険性もはらんでいて、
また振り出しに戻る、なんて可能性もあるから
とにかく、焦らずじっくり、着実に。が
最終的には一番早道だ。
*************************
先日買い物をしていたら
プラムのように美しく色づいた
「南高梅」が目にとまり、
急に梅シロップを作りたくなった。
昔から梅雨になると作りたくて
ウズウズしていた。
誰に教わったのか忘れてしまったが、
たぶん10代ぐらいから作っていたと思う。
もともと、お菓子づくりや縫い物、
料理、小物作りなどが大好きだった。
大学の専攻が家庭科だったこともあって
家庭科の授業や課題提出のほかにも
友だちたちといろんな情報交換をしたり
教えてもらったり、
数少ない手作り雑誌も、しょっちゅう読んでいた。
ただ「好き」というだけで
けっして器用なほうじゃないし、
家庭科の提出物だって、
あんまりいい点をとったこともない。
おおざっぱ振りが全開で
イマイチいい仕上がりにならずに
ひとまず期限にはギリギリ間に合わせる、
いつも、悪くもなく良くもない
そこそこのさえない生徒だった。
それに、
特別家庭的な人間でもないけれど、
何かを作り出す、というのが
「おもしろい」んだと思う。
1と1を足して2にする、というより
1と1を掛け算して、
べつのものを作り出す作業は
なによりもワクワクしてしまう。
それを食べたり
身につけたりできれば
さらにワクワク度が倍増していく。
その感覚をほかの誰かと共有できれば
それが2乗する喜びとなる。
*************************
今までずっと棚の奥にしまいこんでいた
梅酒用のビンを取り出し、ていねいに
洗い、乾かしていたら
「お~、もしかして久しぶりに梅ジュース!?
やった!オレ、あれすっごい好きなんだよ!
おいしいもんね!
ねぇ、いつできるの?1年後?」
「大丈夫、1ヶ月ぐらいしたらできるよ。
ちゃんと出発前には飲めるよ!」
「よかった~!!!」
そんな会話をかわしながら
ひとつひとつ、爪楊枝で梅のヘタをとる。
完熟の梅の、甘いふくよかな香りが
手に取るたびに広がり、
うっとりしながら何度も吸い込んだ。
それから
氷砂糖と交互に
そ~っと梅をビンに詰めた。
うわ~、出来上がりがホントに待ち遠しい♪
我が家の
梅雨の日の年中行事、また復活。である。