お世話になった司馬遼太郎の本を2015年から断捨離してます。
所有している139冊ある本を全部読んで、面白くないものは捨てていくことにしました。
今回読んだのは「峠」、これは残します。
2010年夏に読んで以来です13年ぶりです。13年も経つと人のモノの見方とはこうも変わるのかと教えられた作品です。
13年前はそれこそ長岡藩の河井継之助とはなんて凄い人物なんだ!って単純に司馬先生に乗せられてましたが、今回はそうではありませんでした。
なんて我が強いんだ、という、その我が藩を潰し武士だけでなく農民まで殺し、殺さずも財産を失わせたという事態を招いた、私が農民だったらと考えると批判しか湧きません。実際、河井継之助は自分の方針に背くもの凄い顔で睨みつけ黙らせる、それが通じない場合は蟄居閉門にし武士として殺してしまってます。
ただの駄々っ子にしか映りませんでした。駄々っ子が権力を握り藩をおもちゃにしたような、山田方谷が河井継之助に長岡藩は小さすぎると評しましたが、本当に能力があるのであれば小さい藩でのやりようというのがありそうなものです。
本来なら捨てたいとこですが、3度目に読んだときどう心の変化が起きるか面白いので残してみます。吉原の女郎名鑑に丸やらバツをつけてたくだりは面白かったですし。
これまでに処分したのは
故郷忘じがたく候1、アームストロング砲1、胡蝶の夢4、真説宮本武蔵1、大坂侍1、北斗の人1、十一番目の志士2、手掘り日本史1、司馬遼太郎の日本史探訪1、尻啖え孫市1、俄-浪華遊侠伝-1、妖怪1、ある運命について1、司馬遼太郎が考えたこと1、歴史と風土1、風の武士2、風神の門2、坂の上の雲8、風塵抄2、功名が辻4、夏草の賦2、義経2、新史太閤記2、箱根の坂3、司馬遼太郎の世界1、城をとる話1、草原の記1、上方武士道1、日本歴史を点検する1、歴史の交差路にて1、ひとびとのあし音2、空海の風景2、韃靼疾風録2、ペルシャの幻術師1、アメリカ素描1、この国のかたち6
残す作品
果心居士の幻術1、梟の城1、最後の伊賀者1、一夜官女1、おれは権現1、軍師二人1、菜の花の沖6、項羽と劉邦3、国盗り物語4、翔ぶが如く10、覇王の家1、豊臣家の人々1、春灯雑記1、戦雲の夢1、播磨灘物語4、関ヶ原3、殉死1、余話として1、歴史を紀行する1、城塞3、馬上少年過ぐ1、酔って候1、世に棲む日日4、歳月1、最後の将軍1、幕末1、花神3、峠2、
【生誕100年 好きな司馬作品】(司馬遼太郎記念財団)
1位、坂の上の雲
2位、竜馬がゆく
3位、燃えよ剣
4位、街道をゆく
5位、峠
6位、花神
7位、国盗り物語
8位、菜の花の沖
9位、関ケ原
10位、世に棲む日日