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流域伝説① 長者沼にまつわる伝説

2010年02月26日 | 流域伝説
すっきりしない天気で、気分どんより さかなべです。

中島集落にある長者沼にまつわる伝説をご紹介します

むかし沼のあたりに、一人の長者が住んでいた。
長者の屋敷には、こんこんとわきでる、玉のような清らかな泉水があった。

あるとき長者の家に雇われていた一人の老女が、
この池で子供の汚したおしめを洗濯した。
すると不思議なことに、いままできれいだった泉水が
急ににごりはじめ、みるみるうちに水かさをまして大きな沼となり、
たった一夜にのうちに家・屋敷を水底に沈めてしまった。
もちろん、長者の家族も屋敷と運命をともにしたのである。

長者の家に飼われていた一頭の白馬も、やはり水底に没した。
水に沈んだ白馬は、そのまま竜馬となって、
沼の主になったといわれている。
竜馬の姿を見たものは、必ず死ぬといわれており、
そのため村人は沼のほとりに近寄らない。
ましてや、馬は絶対につれて行かないのである。

沼にはたくさんのフナがすんでいるが、そのフナは片目しかなかったり、
体が真っ白だったりと、一匹として満足なものはいない。
これらのフナは竜神さまにおつかえするものだといわれており、
この沼で釣りをすると暴風雨になるともいわれている。
という伝説…。



この沼は中島集落の裏にそびえる高盛山の中腹にあり、
かつて数個の浮島が漂っていたので、
「浮島沼」とも呼ばれていたそうで、
長者伝説をともなっているところから、
「長者沼」ともよばれたそうです
集落の南端に鎮座する皇大神社の裏手から、
相当に急な坂道を東にのぼること約5分ばかりで、
沼のほとりへ
沼の大きさは、約6アール、水深は4メートルくらい。
もとは沼の中に大小5・6個の島が浮かび、風のまにまに流れただよっていたとそうですが、
あるものは岸について固定し、
あるものは水中に沈んで、再び浮かばなかったりしていたそうですが、
いつの間にか水底に没して、今は一つの浮島も残っていません。

伝説にあるフナは、昭和35年5月10日、植樹祭にのぞむために上の山においでになられた天皇が、ご覧になったことで一躍有名になったといいます

私も訪れたことはあるのですが、
道なき道をのぼり発見した時は、
なんだか神秘的で、不思議な雰囲気に包まれる場所でした


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (通りすがり)
2010-02-26 16:43:54
わぁ~ 綺麗な写真がいっぱいですね。
こんないいところが日本にあるなんてしりませんでした~
これからも楽しみにしていますので、頑張ってくださいネ。
返信する
コメントありがとうございます。 (さかなべ(管理者))
2010-03-05 08:58:22
初コメントに感激しております。
これからもいろんな場所を紹介して、
少しでもそのきれいさや楽しさが伝わってくれたらなぁと思っています。

ちょっとずつですが、
記事をアップしていきますので、
またぜひ時間があるときにご覧ください★
返信する

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