ポングリびっくりチンドンポン遊記

●絵描、裁縫、木工、廃材アーティスト、楽器弾き。

古い物を使う

2019年12月03日 18時10分00秒 | ポングリの日常
小さい頃から何となくそうだったのですが要らなくなった物を使ったりリメイクしたりするのが好きでした。

中学の頃から自転車改造したら、椅子に布貼ったりとかなんせある物で色々やるのが好き。

先月、unknown asia2019 と言うアジアのアーティストが集まるアートフェスに出展してきました。(ブログには書いてなかったと思うので)








その時の作品は4月に和歌山市の扉さんでした個展「ろ→リングメモらんだム」の作品を出すつもりでしたが、その間、今まで描いていた紙、バロンケント紙の綺麗さに違和感を感じ、一から紙探しもして作品を書いていきました。


紙の種類は…

古いわら半紙
古い厚紙
古い掛け軸の裏
古いスケッチブック
古いたとう紙(着物を包む紙)
柿渋塗りの美濃和紙

などなど…

前に、家が文房具屋さんでやけて要らなくなったわら半紙を大量に貰ってたのを思い出し試しに描いてみたのが始まりでした。






左が前までのバロンケント紙
右が古いわら半紙

これで決めました。
全部違う紙で。って。

そこから先ほど書いた紙を探しに行ったのです。


職場の近くに閉店間際の文房具屋があったので昼休みにGO!

「すいませんー!やけてたり汚れてたりする紙ってないですか?」

おっちゃんは何に使うん?みたいな感じでしたが話してる間になんとなく理解してくれて色々出してきてくれました。

「まだ倉庫にもあるかもしれへんからまた来てー!」って言うてくれました。

こういう出会いも含めて紙を変えたのは大正解です。

もう捨てられる紙や木など、もう一度再生してあげる。

みたいな言葉ってあんまり使いたくなかったのですが、作業所を始めてから障害を持ってたり、引きこもってたりしてた人と毎日会って、今までのわだかまりみたいなものが緩やかに外れて、自己肯定感が芽生えた所を見ているとなんだかよく似た感情になります。

「何度コケても起き上がる」

添田唖蝉坊の復興節のリズムに自分で付けた歌詞。

ホントにそう思う。

人って何回もやり直せるんやって思わせてくれる人や物があったらもっと安心して暮らせるだろうなーと思います。

これからもそんなものづくりをしていけたらなー。












<日々の暮らしの出来事を忘れないように出会った紙に残しておきたくなる。

線や点、落ちてる物をハンコにして、喜怒哀楽の化身があらわれる。

遠くに行っても帰ってこれるように。 
近くにいても旅をしてるように。

その神獣みたいな物の怪をカイホウするように作る。>



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