摩天楼オペラ/Abyss

　2011年最初の音源紹介は昨年末にリリースされた摩天楼オペラのメジャーデビュー作となったミニアルバムです。限定販売やベストを除けば純粋な新譜は一昨年12月にリリースされたシングル「Murder Scope」以来となりますね。

　結論からいうと中々の出来の良さなんじゃないかと思います。メジャーデビューしたからといってもポップ化せず摩天楼オペラの良さであるシンフォニックでメロディアスな曲がズラリと揃ってます。その枠の中でハードな曲、王道系の曲、ポップな曲、バラード曲、インスト曲と様々なタイプの曲がありますので飽きを感じさせない仕上がりになってるのも好印象です。

　今まで摩天楼オペラがリリースしたアルバム、ミニアルバムは曲によって出来の差が激しくてアルバム通して聴くと微妙に感じる事もあったのですがAbyssはリード曲の「もう一人の花嫁」を筆頭にどの曲も完成度の高い曲ばかりなのでアルバムとしては今までの作品の中で1番好きです。ただ残念な点はバラード2曲が良い曲なんだけどキラーチューンと呼べるレベルの曲じゃないって事くらいですかね。完成度の高いバラード曲が作れれば摩天楼オペラがもっと好きになると思います。

　まぁ質の高いアルバム作ってくれて良かったです。ツアーは一応ナルシス2日目とファイナルの赤坂BLITZの2回参戦するつもりなのでアルバム曲がライブでどれだけ盛り上がれる曲になってるのか今から楽しみです。最後にお気に入り曲を簡単にですが紹介していきます。

　INDEPENDENT・・・既にライブでも披露されてる曲ですね。1曲目からいきなり最初から最後までハードに飛ばしていく曲です。サビはいつも通りメロディアスに疾走していきます。

　もう一人の花嫁・・・PVも作られてる今作のリード曲です。alkaloid showcaseや瑠璃色で描く虹に近い仕上がりの摩天楼オペラ王道系の曲ですね。故に俺はこの曲かなり好きです。下にPVを貼っておきますので良かったら見てみてください。
もう一人の花嫁／摩天楼オペラ


　frill・・・彩雨作曲のアップテンポナンバーです。今までの摩天楼オペラにないタテノリな感じの曲ですね。ライブで盛り上がりそうな曲です。

　Double Clutch・・・こちらも彩雨作曲です。今作で1番聴き易い曲に仕上がってますね。疾走感ある曲調にクサいメロディーと俺のツボをついたキラーチューンです。もう一人の花嫁と並んで個人的には今作の目玉曲ですね。