DEATHGAZE/ENIGMA

　今回は先月リリースされたDEATHGAZEの最新アルバムを紹介していきます。彼等にとっては前作CREATURE以来2年3ヶ月ぶりのアルバムリリースとなりました。

　1、2曲目がシャウト一辺倒のENIGMA、シングル曲のDEAD BLAZEと激しい曲が続いたのでCREATURE以上に攻撃的なアルバムになるかなと思ったらそれ以降はメロディー重視の曲が続きラストのREADY GOでは爽やかに締める辺り二面性を持ったアルバムに仕上がってました。まあメロディアスと言ってもDEATHGAZEなのでポップにならずに激しいも勿論取り入れられてる訳ですが。

　後今作は孝介、直樹作曲の曲がそれぞれ2曲ずつ収録されてるのが珍しいなと思いました。前作まではそろぞれ1曲ずつがデフォだった気もしますが。これは個人的には良い傾向なんじゃないかですかね。藍の曲に関しては正直マンネリ化してる部分があったので他のメンバーの曲を増やして藍の負担を減らせるのは大きいのでは無いでしょうか。

　個人的に気に入ってるのはNIGHTMAREとBREATHですかね。NIGHTMAREはBLOODやRING THE DEATH KNELL系統のDEATHGAZE王道の楽曲。今後ライブの軸となりそうな曲になりそうです。BREATHは孝介作曲な訳ですが相変わらず彼の作る曲は風貌似合わず俺好みの正統派の曲を作ってくれます（笑）今回はこれまで以上にメロディー重視の曲をなのがツボです。個人的には孝介曲でシングルを作って貰いたいです。

　ALLURE、THE UNDERWORLDとシングル曲のメロディーが弱くて個人的にはイマイチだったのでアルバムどうなるかなとも思ったんですけどアルバムは相変わらずのDEATHGAZE節を聴かせてくれました。以前の熱を取り戻す程では無いけど好みの曲は多かったです。どこかのタイミングでライブ行きたいな。では最後にお気に入り曲を紹介していきます。

DEAD BLAZE・・・シングル曲。シャウトでゴリゴリ押しまくる辺りシングル曲とは思えないけどサビではキャッチーなメロディーを聴かせてくれます。サビのメロディーは割と哀愁感も漂っててツボです。
DEATHGAZE『DEAD BLAZE』PV


NIGHTMARE・・・ハードな部分とメロディアスな部分のバランスが上手く取れてる曲ですね。サビで更に疾走する流れがカッコいいです。

DRAIN AWAY・・・直樹作曲。彼の曲は割と狂った曲やハードな曲が多かったんですけど今回は王道よりな曲に作られてますね。全体的に落ち着いた曲に仕上がってます。

THE UNDERWORLD・・・シングル曲。SORROW以来のバラード曲のシングルですね。激しさや盛り上がりという部分を抑え暗さを重視した曲に仕上がってます。
DEATHGAZE 「THE UNDERWORLD」 MV


BREATH・・・孝介作曲で今作一のキラーチューン。疾走感溢れる曲調と切ないメロディーを全面的に押し出した曲になってます。最後のサビで勢い落とさず更に疾走してくれれば言う事無かったんですけどね。

FEAR・・・孝介作曲。こちら従来の激しさ満点の王道ロックに仕上がってます。DEAD BLAZE同様激しく攻めてサビでは哀愁漂うメロディーを聴かせてくれます。途中のギターソロもカッコいいですね。

READY GO・・・アルバムの締めを飾るに相応しい爽やかな歌モノ。彼等のアルバムのラストではお馴染みの曲調ですがこれまで以上に激しさを抑えメロディアスさを意識した曲に仕上がってます。