日々之風流

社会の荒波に揉まれる日々を「これまた風流」とかなんとか言っちゃうゆる~い日記

【仕事が速くなるプロの整理術】 吉越浩一郎

2013年05月19日 | 【レビュー】
「どんな仕事にも必ず期限がある…逆を言えば“期限がない仕事”は仕事とは言えないんだよ?」入社したての頃、先輩に言われ、今も心に焼き付いている言葉である。

著者、吉越浩一郎氏は本書の中で「デッドライン(期限)管理」について仕事をいかに効率的にマネジメントするか、その方法や整理術について紹介している。

著者の情報整理術として「メリタ式整理術」を紹介しているがこれは…
「紙のサイズをA4に統一し、クリアファイルに入れ日付順(デッドライン別)に整理する」⇒そして「毎日、その日に処理すべき書類を取り出し片づけていく」…というシンプルなもの

特に印象に残ったのは

・「やるべき事」は、漏れなく確実に管理する

・自分が最もやりやすいように仕事をシステム化する

・社内文書の作成に時間をかけるのはムダ
  ⇒要点さえ記されていれば、それだけで十分

・「伝えるべきこと」を図解してロジカルに仕事を進める
 ⇒話しながら描いてお互いの認識の違いをなくす(認識の違いによる仕事やり直しなどのムダ防止)

・「日常業務」はマニュアル化とIT化
 ⇒正社員は「仕事を減らす方法」を考える
 ⇒通常業務を行いながら問題解決に取り組む

・部下に任せて「チェックする」“trust is good,check is better”

しかし…それ以前に正直どうか?と思う点もあり、著者がトリンプの社長時代に実施した「残業禁止」…申請すれば残業は可能だがその代り部署ごとに「罰金」(ボーナス財源を2万円削る)を科す…というルール

いくら残業しないよう綿密に仕事をマネジメントしても、相手先都合や一刻を争う事態など、予期せぬ事象は24時間常に発生しうる。この予期せぬ事態に迅速に対応しようと思えば、おのずと時間外になる事もあるかと思うのだが…(確かに自分も残業は推奨しないが)柔軟に対応して頂けたら、あるいはトリンプの増収増益幅も、もう少し増えたのかもしれない(笑)

デッドライン管理、効率的なマネジメント(情報の整理)など、すぐにでも自身の仕事に取り入れられる部分が多い、早速実践してみようと思う。