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Infinity

アメリカ留学、RN免許取得、アメリカ移民ビザ取得、アメリカでの手続き、アメリカでのナースの仕事等についてのブログ

ホスピスボランティア

2010-05-30 | 看護のはなし
今日やっとホスピスボランティア第1回目に行ってきました~。

初日なので、別のボランティアの方にシャドーイング。落ち着いていたのでのんびりした雰囲気でゆっくり教えてもらえました。
そして、できるだけ患者さんに関わったり、CNAやナースと共にケアに入る機会を狙って(用もないのに)ウロウロと病室を見回ってみたり、他のボランティアの方やCNAと色々お話してました。

そうこうしているうちに、ある患者さんが死が近くなっている状態なので、そばについていて欲しい、と頼まれました。近親者がいないので、患者さんが一人で亡くならないように、ということです。明らかにその方の呼吸は数秒から数十秒の無呼吸がみられていて、意識もなく、そろそろなのかな、という状態でした。ホスピスなので、もちろん病院のようにモニターや点滴などはついていません。そして、最期の瞬間を迎えても、病院のように医師を呼んだりすることもありません。

大きな窓から緑の木々が見えるとても静かな病室で、今日あったばかりでお話したこともないその方の傍に座り、静かに見守っていました。途中ナースが入ってきて、脈を確かめたりしていました。この方は数日前まで歩きまわっていたそうです。「この方は近くに家族がいないから、こうして傍にいてくれる人がいて良かったよ。」とナースに言われました。

ナースが部屋を出て行って10分も経たない頃だったでしょうか。少し眉間にしわを寄せるようにして、咳払いをした後、今までのような数秒の無呼吸ではなく、完全に呼吸が止まりました。
すこし見守っていましたが、その方が呼吸をすることは2度とありませんでした。

先ほどのナースを呼びに行って、呼吸停止したことを伝え、そのナースが実際に心音を聞いて確かめ、私が呼吸停止を確認した時間をもって死亡確認ということになりました。

ナースは色々と連絡したりする仕事があるようで、すぐに部屋を出て行ってしまったので、死後処置にはいるまでまたその人の傍に付き添っていました。

私は職業上多くの臨終を見てきましたが、こんな風に患者さんの傍に30分以上もただただ付き添って、呼吸が止まる瞬間を見届けたことは今までなかったと思います。とても静かな眠るような最期でした。

その後、CNAと死後処置に入り、整えたところで私の勤務が終わりました。

ナースはナースの役割があり、やはり患者さんの傍に長い時間付き添うことは難しいのかもれません。今日はボランティアとして、こうして一人の患者さんに関わることができて、とても貴重な経験をしました。

週1日で今後もつづけていけたら、と思います。



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