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アメリカ留学、RN免許取得、アメリカ移民ビザ取得、アメリカでの手続き、アメリカでのナースの仕事等についてのブログ

埋もれている逸材

2015-06-13 | アメリカでの仕事
私の働く外来化学療法クリニックには7人のフルタイム&2人のパート&1人のフロートナースが働いています。フロートナースというのは、いろんな部署で働くナースのことです。新卒ナースはいなくて、入院病棟で経験を積んだ、しかも、がん看護一筋でがん看護認定看護師(日本の認定看護師とは違う)をもった人たちばかり。私がアプライした時も「最低2年以上の看護師経験があること」と書かれていました。私の場合、アメリカでの経験は皆無でしたが(NCLEXに受かってからも数年経過していたし。。。)、日本でのがん専門病院で勤務していた経験などを汲み取って採用してくれたのです。

年代も様々。私より若いナースもいるし、日本だったら師長クラスなんじゃ、という年配のナースも。そして、みんなとってもスマート。がん看護、抗がん剤、治験などに関する知識&経験が豊富で、患者さんの質問にもとっても的確に答え、アセスメント力も素晴らしい。私がちょっと判断に迷って質問すると、10倍くらいの濃密な答えが返ってくる。すごく、勉強になります。いろんな手技も美しい(美しく仕事をする、というのは私の新人時代からのモットーです)し、素早いし。患者さんへの対応もとっても丁寧。尊敬する同僚達です。

で、なんか、ふと思ったんです。なんでこんなに知識も経験も豊富でスマートなのに、いちスタッフナースとして(私はこれを平ナースと呼んでいる)働いてるんだろ、と。例えば、ナースプラクティショナーになるとか、その才能(?)を活かした選択肢がもっともっとあるんじゃないか、とか。もったいないとまで思ってしまうくらい。なんか、埋もれている逸材的な。

でも、2ヶ月一緒に仕事をしてみて同僚に対して感じるのは、みんな、それぞれの看護観&仕事観があり、自分の仕事に誇りと自信を持って、何よりこの仕事がとても好きで、常に向上心があり学び続けていて。。。これは「ただのスタッフナース」ではなく、素晴らしいがん看護師、プロ集団の集まりなんだ、と思いました。

だから、もったいないとは思わずに、この素晴らしい同僚と一緒に働けることに感謝し、私も学び続けたいと思いました。

新人ナースの頃、手順やらマニュアルやら、基本をまず学びました。で、先輩ナースが臨機応変に患者さんの個別性やその時に状況に合わせて柔軟に看護をアレンジしているのを見て、またまた学び、自分自身の経験年数が増えるにつれて、自分なりの看護をするようになりました。私は今、新人ナースのように、とにかく、基本に忠実に、ミスの無いように、無事に任務を遂行することを目標に毎日やっています。つまり、ベースラインの業務を行っているのです。これはとっても大事なこと。基本中の基本。そして、この同僚達の仕事っぷり(患者さんや他のスタッフへの対応の仕方なども含めて)をよく観察して、自分がいいと思ったことはどんどん盗もう(言葉が悪いですけど、見習うという感じですかね)と思っています。


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