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アメリカ留学、RN免許取得、アメリカ移民ビザ取得、アメリカでの手続き、アメリカでのナースの仕事等についてのブログ

医療保険がややこしすぎる。

2015-08-09 | アメリカでの仕事
7月があっという間に終わってしまってびっくり。でも、毎日毎日本当に忙しかった。今月は残業もしたし。。。

今日はアメリカの医療保険について書きたいと思います。

注意:あくまで個人的な経験です。保険制度に関する専門的知識は皆無に等しい私が書いていますので、正しい情報ではないかも知れません。

医療保険、、、日本はよかった。病院や薬局に行くと、会計では自動的に自己負担分のみが請求されて、それは毎回3割と決まっているし、保険内診療だったらどこの医療機関や薬局でも価格は一緒。明細には保険点数などなどが記載されていて、決まりや仕組みは複雑なんだろうが、個人レベルではそれほど複雑に感じない。そして、保険内診療ならあり得ない高額を請求されることもない。万が一保険がなくて自費だとしても、アメリカに比べれば安い!
私は娘がいるので、子どものことも書きますが、日本では子どもの医療費助成もあって、地域によって300円とか自己負担もありますが、東京都の場合は15歳になるまで医療費&薬代は無料(入院したときの個室代などは自己負担)。娘は先天性の心疾患があり、生後1週間から病院通いして、冬はRSウィルス対策に自費だと10万円以上するワクチンを毎月打っていましたが、全て無料でした。医療費とは関係ないけど、子ども手当なんていうのもいただいていた!!

アメリカは、先進国とは思えない酷い医療保険制度だと感じます。まずは皆保険ではないので、通常は民間保険にはいります。なので、保険に入っていない人がたくさんいるということ。そして大元の医療費が日本と比べて恐ろしく高いので、保険でカバーされてもまだ高い。たとえ保険に入っていても、全てがカバーされるわけではなく、眼科と歯科は別途加入が必要だし、保険会社のネットワークに入っている医師や病院などが決まっていて、医者にかかる前にまずはそれを調べなくちゃいけない。うかつに、近いからとかそういう理由で病院選びができない。救急車で運ばれる前に、自分の保険でカバーされる病院を探さなければいけない。

私の知人はある専門医にかかっていて、転職して保険が変わり、その医師が新しい保険のネットワークに入らなくなってしまいました。でも、とても信頼しているから保険でカバーされなくてもその医師にかかり続けています。でも、検査が必要になった場合は、さすがに自費で高額な検査代は出せないので、保険でカバーされる別の施設で検査を受けています。不便ですよね、いくつもの施設に行かないといけないなんて。まったくもって患者(利用者)中心じゃない。

アメリカの医療費はが高い実例①:とある専門医(それは保険のネットワークでした)にかかりました。先生とお話をするという診察のみ。検査などはなし。この診察でかかったコストは461ドル(1ドル120円くらいで換算すると5万5千円くらい)、そして、なにやら色々書かれていて請求額(自己負担)は174.33ドル(約2万円)でした。チーン。。。日本で再診とかだった場合、診察のみだったら千円も取られませんよね?数百円とかのときだってありますよね??

アメリカの医療費が高い実例②:友人が40歳過ぎたというので、検診目的で胃カメラをやりました。保険でカバーされても自己負担分は3000ドル(36万円)でした。日本では人間ドックとか自費ですけど、さすがに36万円はしないと思います。その友人は日本人なので、36万もあれば、一時帰国した際に自費で胃カメラやったっておつりがくるんじゃないかって言っていました。

はたして、医療費が高いから、病気にならないように気をつけよう、というような、公衆衛生とか無料のスクリーニング検査とか、予防行動をとるような国民の意識とか、アメリカの方が進んでいるんだろうか。疑問。だって、周りは肥満の方が多いですよ。糖尿病、高血圧、がん。ちゃんとしたデータをみたことはありませんが、ここアメリカでは生活習慣病も多いはず。みんなどうやって医療費をやりくりしてるんだろう。毎日クリニックに抗がん剤治療を受けにくる患者さんたちは、いったいどれくらいの医療費がかかっているのか、医療費のせいで破産とか、無い話ではないと思うんです。

仕組みを分かっていない私からみて医療保険の意味不明な点は、copayというものです。娘の小児科や、私の咽頭炎でかかったurgent careなど、窓口で最初にcopayといって一律の20ドルを払いました。娘の小児科はそれ以上の請求はきませんでしたが、私の場合は12ドルほど、追加の請求が来たのです。あの、咽頭炎(strep throatという菌があるかどうか)の検査、綿棒を喉にあててグリグリした検査、あれの分が追加請求されたんです。そんな仕組み知りませんでした。20ドルはあくまでも基本診療で、それ以上のことをしたら後日請求なんですよね。喉グリグリ検査ごときでしたから、12ドルで済みましたけど、うっかりレントゲンやら採血やら、ましてやCTやら、なんてやっていたら、いったいいくらかかるのか、想像しただけで恐ろしいです。

処方箋薬の価格が薬局によって違うというのも本当に驚きです。夫がある薬を飲んでいるんですけど、保険でカバーされて自己負担は10ドルでした。そして、近い薬局に変えたら、そこでは全額補助されて、自己負担がゼロだったのです。全く同じ薬なのに。アメリカの薬局は、日本で言うマツキヨみたいなドラッグストアーもありますけど、大きなスーパーの中に入っていたりします。コスコの薬局ならかなり安いとか聞いたこともあります。

アメリカ医療保険制度、、、なかなか手強いです。

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2 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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;; (ねこ)
2015-09-04 07:20:09
アメリカの医療費;;
本当にややこしく、そして激高ですね;;
私は今CA在住なのですが、先日初めて受診しました。
自費だと診察代30分以内で200ドル、薬代はオメプラゾール30日分300ドルでした。
ここから保険が適応されるのですが、本当に高くてびっくりしました。
薬局によって薬代が違うのですね!?
それは調べないと!!
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Unknown (Atsuko)
2015-09-06 09:09:10
ねこさん、

大元の医療費が高い上に保険がややこしいというのは、日本で生まれ育った私たちには余計につらいところですよね。ちょっとした症状では病院にいくのを躊躇してしまいます。手術や入院を要するような大きな病気にならないように気をつけないと行けませんよね~。
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