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アメリカ留学、RN免許取得、アメリカ移民ビザ取得、アメリカでの手続き、アメリカでのナースの仕事等についてのブログ

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2016-07-14 | アメリカでの仕事
急変、という用語。

夜勤中に急変があった、とか、急変に当たる、というように使われます。基本的に自分で歩くことが出来て、入院の必要性のない患者さんが来る外来化学療法室では、病棟に比べると急変の可能性は低い。

でも低いってだけでゼロじゃない。

CPRの講習を一般の方向けにもやっているのは、こういった急変場面は病院以外の場所でも起こりうるから。
こちらでは、医療従事者はBLSを持っていることも必須。それは、そういう場面はどこでも起きるから。

今日、抗がん剤の投与中に、患者さんが薬物へのアナフィラキシー ショックを起こした。
点滴を始めてすぐ後に呼吸困難を訴えたので、即時に点滴を中止。軽度なものも含めて、薬剤へのアレルギー反応はよくあることなので、みんな何をしなければならないかは分かっている。酸素投与、バイタル測定、医師コール、などなど同時進行でチームが動く中、患者さんの顔色が黒くなっていき、意識もなくなってしまった。
この時点でナースプラクティショナーが到着していたので彼女の指示で薬剤投与、患者を床に降ろして気道確保&心臓マッサージ。
コードブルー(心肺停止)コール。
コードチーム続々と到着。

コードチームがいれば私たちは蘇生はプロに任せて、他の患者さんの安全安楽確保へ対応した。あいにく、クリニックはほぼ満席状態。この状況に他の患者さんやその家族たちはもちろん同様。
そんな患者さんたちのフォローにまわり、コードチームはあっという間に気管内挿管をして、患者さんを集中治療室へ搬送していった。

多分、20分くらいだったけれど、その場にいたみんなにとってショッキングな出来事だったと思う。私は救命や集中治療室で勤務していたし、一般病棟でも急変には数多く当たった。でも、外来でこんな状況に出くわすとは思ってなかったから、ショックだった。

患者さんのフォローにはソーシャルワーカーが対応してくれた。そして、私たちスタッフはみんなハグしあって、良くやったよ!とお互い労った。こういうメンタル面でのフォロー、特にスタッフ同士で褒めあったりするのは、日本でナースをしてた時に比べると重点を置いていると思う。

その患者さんが無事に回復することを祈るしかない。

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