インド最大の企業グループ、タタ・グループ会長のラタン・タタ氏が７５歳の誕生日を迎えた２８日、会長職を引退し、副会長のサイラス・ミストリー氏（４４）にリーダー役を引き継いだ。
タタ氏は２０年余りトップに君臨し、大型買収を成功させるなどして世界的な企業グループへと押し上げた。
インド国内外で実力者の引退を惜しむ声が相次ぐ。
一方で、インド経済が減速傾向にある中、ミストリー氏が指導力を発揮し成長路線を継続できるのか、経営手腕に注目が集まっている。
タタ氏は１９９１年にタタ・グループの５代目トップに就任。
組織の意識改革を促してグループの生産性や収益力向上に取り組んだほか、英国・オランダ系鉄鋼大手コーラスや英高級車ブランドのジャガー、ランドローバーなどの相次ぐ買収にも成功した。
（共同）
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