ロバさんのブログ

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ミヒャエル・ハネケ

2012年10月02日 00時30分59秒 | 映画鑑賞リスト
明日1日から仕事。
今日は、ミヒャエル・ハネケのDVDを立て続けに観た。
”71フラグメンツ(偶然の時間序列における71の断片)”。
最後には解るのだが、射殺される人の登場人物の日常が時間軸にそって、淡々と、交差してえがかれるため、はじめの間は、
この映画ストーリが読めない。 それぞれの断片映像で想像力をフル総動。
卓球の延々と機械から送り出されるピンポン球を打ち返す練習シーンには、もう、そろそろ次のシーンに移るだろうという予測は
裏切り続けられ、イライラ感がつのってくる。完全にハイネの罠にはめられる。
IRAのテロ、マイケル・ジャクソンのスキャンダル騒ぎの映像なども突然挿入されたりする。
ハイネ自身が語っている。人々は、断片でしか理解しない、また断片でしか出来ない。
なぜなら全てを観ることは不可能なのだから。
会社の同僚の事、友人についても、TVニュースや新聞の記事での世界の出来事をも解ったつもりでいるが。
私達は全て断片で判断している。
この19歳の若者が犯した銃乱射事件も同じTVニュースとして流れる。
”ベニーズビデオ””セブンス・コンチネント”も同様に実際の事件からヒントをえて制作されてもの。
メジャー映画のように答えが用意されてているわけでもなく、安心させてくれるわけでもない。
それがたまらなくいい。
”カフカの「城」”小説は読んではいないが、面白く、時間を忘れるほど引き込まれるように映像を追っていた。
ら、突然、<小説はここまで>とぶっ千切りでFIN。小説は未完といえ、すごい終わり方。やっぱしハネケ。




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