『大地のうた』 がよかった。
ベンガルの風景、アプ親子四人の描写にラヴィ・シャンカル、
父ハリハルの親戚である老婆が印象に残る。
インドでよく見かけた老婆そのものの印象。
スコール、水面の蓮、高圧線、汽車のシーン。
ベナレスにむかい、あとにする家の瓦礫の間をぬう蛇。
自分は映画の評論というものはあまり好まない。
要はこの私が、感じたか、感じることができなかったかだ。
この3本の中では、この『大地のうた』が一番感じた。
★『大地のうた』 ( Pather Panchali )1955年 インド
ベンガルの小さな村・・・老婆の死・姉ドゥルガの死
★『大河のうた』(Aparajito)1956年
新天地ベナレス・・・父ハリハルの死・母サルバジャヤの死
★『大樹のうた』(Apur Sansar)1959年
故郷クルナで使用人がいる裕福な家庭で暮してきた彼女が、運命のいたずらで、アプの安アパートで新婚生活。
窓の下の母子を眺めながら涙するが、戻ってきたアプに”どうしたの”と問われ、”笑っているの”と答える、この一連のシーンはとてもいい。
カルカッタでの新婚生活・・・新妻オプルナの早産による死・息子カジュルの誕生