11月12日(土)~13日(日)、広島市内で第6回中四国女性交流集会を開催しました。それぞれの県や単組での取り組み報告や女性同士の交流の場を作るために、6年前に尾道市で開催したのを皮切りに、全国農団労傘下の中四国5県を一巡し、広島県に帰ってきました。参加者は徳島、鳥取、広島の3県、48人でした。
今回、中四国女性交流集会を開催するにあたり、この一年間取り組んできたセクシュア ル・ハラスメント(以下セクハラ)問題を集会の柱にすること、楽しくかつ内容のある集会にすることなどを女性部執行委員会で確認しました。
特にセクハラ問題についてはより理解を深めてもらうために、NPO法人全国女性シェルターネット 遠藤智子事務局長(下写真)を講師に招き、「ストップ! セクシュアル・ハラスメント」というタイトルで講演を受けました。
講演ではまず、セクハラの被害相談を受けた時の対応についてグループワークを行いました。この中では、正職員よりパート・アルバイト・派遣など弱い立場の人がセクハラ被害を受けやすいこと、相談窓口の活用や医師の診断など被害者に対する支援については話し合われていたが、加害者に対する処罰の視点が欠けている点を指摘されました。
続いて、豊富なDV(ドメスティックバイオレンス)やセクハラ相談の経験やデータを交えて話していただきました。中でも、加害者は「(被害者が)訴えないと思ったから」性的な暴力に及ぶことや、レイプ加害者の8割が面識のある人であり、25.6%は職場の関係者、セクハラ被害の3割近くが強制わいせつなど犯罪行為である実態に驚きました。
また、被害者からの相談があったときは、何よりもまず被害者の話を信じることがとても重要であり、加害者がいう「合意の上」にだまされないこと、セクハラで病気になった場合は労災が適用されることもあるなど、セクハラ相談の対応についても触れられました。
最後に、やはり男性がきちんと勉強する必要があることを強調されました。
講演を受けて、「勉強しないと相談も受けられないことを実感。相談を受けられる委員になりたい。」「私は労組の執行委員としてセクハラの相談員になり得る存在だということを知った。相談されやすい環境づくりをしなければならない。」「次はカウンセリングなどの養成も考えていかなければならない」などの感想がありました。
講演後、各県や単組での取り組みについて交流を行い、懇親会ではおいしいイタ飯とお 酒で盛り上がりました。2日目は原爆資料館を見学し、来年は徳島で会うことを約束し閉会しました。