11月16日(土)、庄原市・ゆめさくらで「2013年庄原農協労組女性交流会」が開催され、北海道・余市で平飼い卵と有機野菜を作っている「スルジェ農園」の安斎由希子さんから、反原発、反TPPについてお話を聞きました。<o:p></o:p>
余市は泊原発から30kmのところにある町で、日ごろから原発が近いことを気にされてはいましたが、運動を始めるきっかけはやはり、2011年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故だそうです。テレビで事故の様子を見て、泊原発にもしものことがあったときの避難・防災について役場に問い合わせたところから、原発再稼働・増設反対の活動を始められました。今では根っこは同じとTPPや特定秘密保護法案、集団的自衛権行使反対の活動も行われています。<o:p></o:p>
安斎さん自身は有機農法をされていますが、農薬を使っている既存の農業がいなくては食料を大量に供給するのは不可能である現実も認識されておられます。また、10数年前に新規就農した安斎さんを助けてくれたのも周りの農家の人たちだった経験から、お互い対立するのではなく認め合うことで運動のすそ野を広げることが大切であると強調されていました。<o:p></o:p>
また、政治家がおかしなことをしていたらメールやFAXで抗議したり、逆に良い取り組みに対しては激励したりと日頃から政治に関わっていくことの必要性についても訴えられました。<o:p></o:p>
経済産業省前座り込みに参加したり、福島に行ったり、野田前首相の原発安全宣言演説(国連)の際にはニューヨークに飛んだり、TPPに反対するためにJA主催の集会に参加したりと元気に飛び回っておられる安斎さんですが、お留守の時にはつれあいの方が2人のお子さんのお世話をされておられること、つれあいの方も安斎さんと同じ気持ちで活動を支援されていることなど家族の大きな支えがあることも話していただきました。運動につきものの金は、ほとんどが自前(時にはカンパも)であることを聞き、本当に頭が下がる思いがしました。<o:p></o:p>
楽しそうに運動のことを話される安斎さんからいっぱい元気をもらっただけではなく、アメリカの母の日の由来となった「母の日宣言」(反戦の詩です)という素敵な詩を紹介してもらい、感動もいただきました。<o:p></o:p>