広島県農協労連

広島県農協労連の活動をご紹介します!

「復幸」をめざす、被災地の強い思い~第45回食とみどり、水を守る全国集会~

2014-02-26 09:45:23 | 農業再建

 20131126日(金)~30日(土)、第45回食とみどり、水を守る全国集会が仙台Photo_6
で開催され、女性部から2人が参加しました。<o:p></o:p>

 

 

 

初日開会・情勢と運動の提起の後、全体シンポジウムが行われました。震災から現在までのそれぞれの動きや、みんなが幸せになる「復幸」を目指すうえでどうしていけばいいか、JAや農家・記者などそれぞれの立場から話を聞くことができました。農家から被災を機に法人として活動し始めた方と農家法人として地域農業の協力していく方のように、被災・復興状況などから「復幸」へ向けた意見の齟齬があるように感じましたが、いずれの方からも「復幸」をめざす強い思いが届いてきました。<o:p></o:p>

 2日目に参加した被災地を回ったフィールドワークで、まだ残る被災の状況を目にしました。少しずつ被災から回復している場所がある反面、被災を受けてさら地になった場所や建物、堤防復旧が進んでいなく水が引けず海のようになっている場所もまだ残っていました。危険が高いという理由で住むことが禁じられた地域もありました。<o:p></o:p>

 こうした現状を目にして、案内の方からの話を聞き、被災からまだ時は戻っていないという印象と人々の「復幸」への想いをさらに強く感じることができました。Photo_7(下の写真はがれき処理場です。)
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女性部の活動~各種集会・学習会に参加して~

2014-02-26 09:33:46 | 女性部

 小さいことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に!!<o:p></o:p>

        ~連合広島女性員会2014年度総会・学習会~<o:p></o:p>

  20131214日、連合広島女性員会総会がワークピア広島にて開催されました。2013年度の活動報告と2014年の運動方針及び、214年度役員を提案し、それぞれ確認しました。農協労連からの参加者は3人でした。<o:p></o:p>

  わたしは、女性部執行委員になり初めての活動として総会に参加しました。初参加ということでとても緊張し、何もわからないので不安でしたが、会を通じてどういうものかを肌で感じることができ、女性部執行委員として、「これからたくさん知識や経験を積み、活躍していきたい」という意識が芽生えたことを感じました。<o:p></o:p>

  総会後には、ANAビジネスソリューション()の新開千恵さんを講師に迎え、「接遇&マナー研修」を受講しました。研修の中で特に印象に残っていることは、「小さいことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に」という言葉です。この言葉を普段から心がけ、実行することが大切だということを学び、考えさせられました。<o:p></o:p>

  講演後、参加者を数班に分けて意見交換会も行われ、いろいろな産別の方と話ができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。        <o:p></o:p>

 

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どう変える?世界男女平等度ランキング105位の日本の女と男<o:p></o:p>

 2014年国際女性デー広島県集会~<o:p></o:p>

  223()、広島市で2014年国際女性デー広島県集会が開催され、女性部から3Photo_3
が参加しました。<o:p></o:p>

 角丸四角形吹き出し: ハラスメント加害者に対して、「それはまずいよ」と言える同僚を増やすことがハラスメント被害を少なくする一つの方法です。 By北仲 集会では、広島大学ハラスメント相談室の北仲千里さんから、国際人間開発指標(国連開発計画作成)によると世界10位の日本が、ジェンダーギャップ指数(世界経済フォーラム作成)では105位。この差はどこから来るのかということを「ジェンダーと暴力」の視点から提起されました。<o:p></o:p>

現在、社会の中で男女の権利はかなり平等になっています。しかし、実際の人生の中では必ずしも男女平等とはなっていません。これは、「女らしさ」「男らしさ」で代表される社会的な性差「ジェンダー」によってもたらされます。<o:p></o:p>

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 ジェンダー問題で置き去りにされ、なおかつ深刻な状況を生んでいるのが性暴力の問題です。<o:p></o:p>

 日本では夫婦間の殺人事件(DV)で1年間に120数名の妻が命を落としている実態があり、ストーカー殺人事件が後を絶たないにもかかわらず、法律的には性暴力の被害者が救済される仕組みがいまだに不十分です。また、被害者に対するセカンド・レイプ問題も深刻です。<o:p></o:p>

 世界の中で日本は、性暴力の加害者に特別に甘い社会だと言われています。加害者は悪いことをしている自覚がないし、自覚を迫られる機会があまりに少ないのが現実です。<o:p></o:p>

 男らしさジェンダーというのは男性をリーダーにも育てるが、一方ではDV夫やセクハラ上司、凶悪犯罪者にも育ててしまうことに目を向けることが必要であり、現在ジェンダー平等の重要ポイントは「男性問題」だと締めくくられました。<o:p></o:p>

 


全国農団労2014春闘討論集会

2014-02-04 09:58:56 | 活動報告

 124()25()、京都市内で全国農団労2014春闘討論集会が開催され、方針や今春闘の統一課題について意思統一が図られた。全体の参加者は150人、広島からは18人が参加した。<o:p></o:p>

 開会冒頭、大谷昇中央執行委員長は、「日本の労働組合の組織率は全国で18%を切Photo
り弱体化しているが、それでも1000万人を組織している。労働組合は日本の財産。社会・組織の中で不条理なものに対して闘う姿勢をもち、行動していくことが必要。労働組合はものを言う組織だ。ものがきちんと言えている組織は健全である。働く人に焦点をあて、自信と確信を持って2014春闘をすすめていこう」と力強く挨拶をされた。<o:p></o:p>

 続いて、小川宏書記長から2014春闘方針(案)の提起が行われた。全国農団労が提起した2014春闘の統一課題は、賃上げ1%以上、共済事業改革、臨時・パート労働者に対して「同一価値労働同一賃金」の原則に立った待遇改善、特例年金早期清算問題などである。<o:p></o:p>

 特に共済事業改革については、共済事業改革プロジェクトチームの答申を受け、「共済事業改革の考え方と取り組み」として、共済事業改革の目標、要求に対する考え方、具体的な取り組み内容、スケジュール等を提起した。<o:p></o:p>

  午後からは7つの分散会に分かれ「2014春闘にどう取り組むのか」をテーマに職場実態や、今春闘における取り組みについて意見を出し合った。
 第7分散会では、初めての試みとして女性を1つの分散会に集め、男女同数で討論が行われたため、女性が抱える問題点がより鮮明になった。<o:p></o:p>

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多くの農協で臨時・パート比率が3040%になっており、しかもそのほとんどが女性で占められている現実の中で、「シングルマザーの臨時職員は正規職員になりたいと思っている」反面、「臨時職員は推進が嫌だから正職員になりたくないと言っているが、賃金が安いので不満が多い」「臨時職員の育休について就業規則が整理されていないので、仕方なく退職された」などの実態が出された。これらの実態を受け、正職員と臨時職員の賃金・労働条件の差を放置しておくと正職員の賃金・労働条件も引き下げられていくこと、安い賃金は年金に連動すること、臨時職員の問題と推進の問題は分けて考えないと整理ができないことなどの討論が行われた。<o:p></o:p>

 また、複線型人事(総合職と一般職)がある農協では、「賃金は低いが子育て中の女性は地域職員を選ぶしかなく、逆に男性に対しては総合職という縛りがある。結局異動での区別しかないのが実態」「導入されているが両者の区別がつかない。一般職を渉外にしたり、何か問題が起こると総合職を一般職にするという使い方しかしていない。」など複線型人事制度がうまく運用されていない実態も出された。<o:p></o:p>

 他にも「管理職に女性が登用されるようになったが、まだまだ係長クラスが多く、課長・部長になると少ない。」「訓練の機会が少ないので管理職になっても空回りをしている。」「執行委員会の中にも女性が少ない。中でも子育て世代の人が執行部に入っていないので、女性問題がなかなか労働組合の課題にならない。」などの意見が出された。<o:p></o:p>

 2日目は分散会報告および全体討論、講演が行われた。<o:p></o:p>

 元外交官であり評論家の孫崎享さんからは「TPP参加で日本社会はどうなるか」
という講演を受けた。孫崎さんは、TPPの本質は、国家主権より企業の経済的利益が優先するものであるとして、特にISD条項について、現在世界で起こっている裁判事例をあげてその危険性を提起された。また、日本の輸出相手国がアメリカよりも中国をはじめとする東アジアに比重を移してきている今、尖閣問題など強硬な姿勢を取ることは日本にとって得策ではないことをデータを使って説明された。参加者は、単にTPPの怖さだけではなく、アメリカの私企業が世界経済を牛耳る怖さを学んだ。

 最後は大谷委員長の団結ガンバローで集会を閉じた。<o:p></o:p>