ART施設にとっての最大の思い入れ場所は、
やはり”ラボ=胚培養室”にあると思います。
思い入れの強い”ラボ=胚培養室”ですので、
本物の胚培養士に「患者さんの大切な卵」を託したいと心底思っております。
厳しくいえば、
本物とはいえない胚培養士に「患者さんの大切な卵」を預ける気にはなれません、
というよりも決して預けません。
大切な患者さんに対して大変失礼な事でありますし、
そんないい加減な事はしたいとも思いません。
毎年、培養士希望の新卒応募は多いです。
殆どが大学卒を控えた方々ばかりです。
その中で、
真の胚培養士になれるのは、わずかだと存じます。
「出来ます」「やった事があります」と、
「任せます」「あなたを信頼してお願いします」とでは大きな差があります。
当院の院長が思う胚培養士の条件・・・
”心技体”
その一言につきると思います。
・”心”
患者さんの願いを叶える為に自分を捨ててまでも頑張る心や思い・細かいところまで気付ける人
=人の生命の根源として、大切に大切に卵子や精子を扱う優しさ・思いやり
・”技”
正確性・スピード・巧さ・緻密さetc・・・を含めた全能力
=まさに高度な技術・能力と、学術論文作成や研究・発表、またラボ管理や高度な機械操作の確実さ
・”体”
毎日、多くの患者さんの卵子や精子を取り扱うという生命の根源を担うという事は、
自分の身体も心も常に健康であり冷静でなくてはならないという心身の管理能力
様々な条件をクリアしないといけません。
誰もがなれる職業ではありません。
院長からも、多くの患者さんからも、
「あなたに全てを任せます」と言われて初めて、
真の胚培養士といえるのだと思います。
胚培養士を目指していらっしゃる新卒の方々は、
上記を肝に銘じた上で、頑張って頂きたいと存じます。
人を救う職業なのだ=生命の根源に関わる職業なのだ=非常に責任の重い職業なのだ・・・
という事を念頭において欲しいと存じます。
入職したら、エスカレーター式になれる職業ではないという事です。
適性ないと判断されたら、配置転換もありですし、
大切な卵子を扱う事は任されず、ずっと精液検査担当のみという場合もあります。
それは何の為???
紛れもなく必死で頑張っておられる患者さんの為なのです。
患者さんのため、
自分の目標達成=自分磨きのため、
これからも日々真摯にコツコツと頑張って欲しいと心から願っております。
追伸ーいよいよ桜の季節となりますね・・・。
ーby事務長ー