とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

納得は結果を導く

2010年03月10日 | 不妊


不妊治療というものは、
不妊とは何ぞや?という知識や納得がないと、
ただただ不安なばかり・・・焦りばかり・・・そのうち苛立ちとなります。

その不安や焦りや苛立ちというものは、
決して良い結果を招くことはありません。

その場合、
’正しい不妊知識’を得る事が、近道をつくってくれる役目にもなります。
(注:インターネットの書き込みは、正しいものと正しくない=おかしいものがありますので、
   どうかきちんと正悪を把握されるようにして下さい。)

今現在、ご自分が立っている場所をしっかりと冷静に自覚し、
これから進む事が出来る選択技は、幾通りあるのかをきちんと理解し、
ご自分はどの道を選択して進んでいくか・・・というものを把握出来れば、
結果はともかくとして、
自分自身が納得する治療を受ける事が出来ます。

医者に勧められたから、
誰かに勧められたから・・・という理由では、
希望する結果が手に入れば問題ありませんが、
希望しない結果に終わった場合に、
大きな喪失感と絶望感を味わう事になってしまいます。

不妊治療というものは、
お勉強や資格取得のように、
掛けた時間&掛けたお金に比例する結果を手に出来るものではありません。

一番のネックは、
年齢因子や原因不明不妊です。
努力だけで勝ち取れるものではないという厳しい現実があります。

A子さんが、
婦人科疾患を持たない10代後半から20代に子宝を臨んでいれば簡単に手に入っていたものなのに、
同じA子さんであるにもかかわらず、
40代前後に差し掛かってしまうと、なかなか手に入らないものとなってしまう・・・
それは女性の年齢だけではなく、男性の年齢にもいえる事なのです。
だったら、もっと早く教えておいてよね・・・となります。

ですが、
貴女が目を向けるのは過去ではなく、
今日または明日以降のご自分自身の未来となりますので、
常に、ご自分で判断し、決断していける強さを持って頂きたいと存じます。

話は昔に戻り、
不妊治療に通っていた自分を思い出しますと、
後から結婚する人達から、どんどん「子供が出来ました」という連絡が入るようになりました。

ですが、人は人・・・自分は自分です・・・。
あまり気に留めませんでした・・・というよりも、
気に留めないようにしていました。

なかなか授からず、
思いがけないところで子宮筋腫の開腹手術も受ける事ともなり、
その後もなかなか授からず、
現防衛医科大学産婦人科医局教授の古谷教授のご紹介を頂き、
当時において不妊治療に強いドクターの元に通う事としました。

初対面で、「私はこの先生の元で子宝が授かる」と確信しました。
それは、まさに自分の勝手です、、、
ですが、その自分勝手な確信というものほど強いものはありません、、、
結果がどう出ようと、
自分の責任になりますので、、、そういう意味で強いのです。
その、自分の勝手の思い込みのお陰で、
主治医の説明不足も(当時は長々説明しない時代でもあり)気になりませんでしたし、
主治医のお勧めは全て取り入れました。

結果を出すのは自分だと思い込んでおりますので、
能天気な部分で強くなるのでしょう。
能天気というものも強みのひとつになります。

当時の外来待ち時間も、毎回3~4時間は当たり前の時代でした・・・。
3~4時間待って3分診療が当たり前の時代でした・・・。
その3分でいかに納得するかを考えていきました(知りたい質問を決めておく等・・・)。

私は、自分の直感を信じて行動する癖があります。
その直感に従うと、自分が納得する結果に導かれていきます。

最終的に、ダメだった場合や失敗に終わった場合(←多々ありました)でも、
結局は自分で決めた事なので、
素直に納得するしかないという結論に到達します。
他人のせいではなく自分のせいなのですから当然の思いです。

自分の直感で決めて、それを自分の責任としてとらえた場合、
結果はどうであれ、自分自身が納得出来る結果となる・・・
逆説でいえば、
納得出来る結果となるように自分自身がとことん努力する・・・
とことん努力したのであれば、
どんな結果になっても気持ち良く納得する事になるという事なのだと思います。

自分が納得して決断したものであれば、
結果はどうであれ・・・決して’後悔’という二文字はないはずです。
ですので、
最終決断は、ご自分=ご夫婦でなされるようにして下さい。

ご自分=ご夫婦の人生ですから・・・、
納得のいく幸せをがっちりと掴む努力をする・・・。

子宝というものの前に、
’ご夫婦という最強コンビ’の為の、
最強の幸せを掴んで欲しいと思っております。


ーby事務長ー

コメント
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