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とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

パリ・オペラ座のすべて

2009年11月03日 | Weblog
本日も空いた時間を利用して、ドキュメンタリー映画を観て参りました。

弁護士から映画作家に転身~というすこぶるユニークな転職を遂げられたドキュメンタリー映画作家のフレデリック・ワイズマンが手掛けた映画 『パリ・オペラ座のすべて』 ・・・。
348年の歴史を誇るバレエの殿堂パリ・オペラ座にカメラを持ち込んで、バレエダンサーの日常のレッスン風景からリハーサル風景・本番など、様々な角度から映像をとらえています。
バレエダンサーだけでなく、パリ・オペラ座でお仕事をする裏方の仕事振りや経営陣の様子など、、、
他にも、歴史あるオペラ座の地下大水路や螺旋階段やオペラ座屋上の映像など、、、
飽きることのない160分でした。

パリ・オペラ座のバレエダンサーは、超難関のエリートです。
国家公務員の特別制度が適用されて10年間の納付(一般の公務員は40年間)で年金受給資格を得る事が出来ます。
なぜか?・・・というのは、バレエダンサーの日々は超過酷な毎日であり定年は40歳、、、一般の人よりも約20年早いです。
40歳定年だからといって、すぐに年金生活に入る方は少ないのでは?と私は個人的に思います。
バレエ学校の教師になったり、振付家になったり、海外のバレエ団公演にゲストとして出演したりなど、それぞれに活躍の場を求めていき、定年後も、身体も心も可能な限り頑張られるのでしょう。

この映画の中の会話で一番印象的だったものは、パリ・オペラ座芸術総監督(=元パリ・オペラ座のバレエダンサー)の言葉=「パリ・オペラ座の伝統と価値を存続させるのは、今現在存在している貴方達の自覚と努力によるものなの。パリ・オペラ座の過去の歴史や伝統ではないのよ。貴方達がパリ・オペラ座の伝統を守る努力をどれだけしているか?パリ・オペラ座の地位を高める努力をどれだけしているか?という自覚を持つ事がとても大切なの。高い自覚を持って真摯に取り組んでいって欲しいわ。」でした。
高い自覚を持った人たちが集まる組織は、しっかりと伝統をを守り抜き地位を守り抜いていけるのでしょう。
その高い自覚というものを後輩に伝えていく事も、とても大切な事なのですね。

日本のバレエダンサーが「バレエダンサーはアスリートそのものです。舞台から一歩引っ込んだら倒れます。」と仰る位、観ているのと踊っているのとでは大違いです。
主役級であれば尚更です。
また、例え主役級でなくとも、階級制度=役割制度のはっきりとした厳しい世界です。
その厳しい世界で頑張っていかなくてはいけないのですから、忍耐と努力と自覚と精進の世界なのだと思います。
甘えたら最後、怠けたら最後、逃げたら最後、、、ですものね。
肉体的にも精神的にもハードな日々の連続であり怪我とも闘う日々の連続ですので、第一線で活躍されていらっしゃる方々は身体も精神も相当酷使していると感じます。
それらが十分に伝わってきた良い映画でした。

また、明日から気持ちを引き締めて、厳しく仕事をしていかないといけない!!と自分を戒めて帰宅した次第です。

ーby事務長ー
コメント
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