とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

いじめ→自殺 あってはならない事です

2006年10月26日 | Weblog
ここのところニュースで、イジメによる自殺報道をよく耳にするようになりました。
心が痛んでやみません。

死んじゃだめだよー、苦しいけど辛いけど自分の寿命を何とか全うしなくちゃだめだよー、素直にそう思います。

どうして教師がきちんと取組んであげなかったのだろうか?
どうして両親がきちんと受け止めて最良の改善策をとってあげなかったのだろうか?
そして、まわりにいたクラスメイトは一体何をしていたのだろうか?日々何を考えていたのだろうか?日々何も感じていなかったのだろうか?
被害者にとって相談出来る人がまわりに一人もいなかったのだろうか?

沢山の疑問が湧きあがってきて、悲しさと共に社会への憤りさえ感じてしまいます。

思春期となると本当に微妙でかなり複雑な年代ですので、思春期の子供達の複雑な心身については、このようなブログにて簡単に語る事は出来ません。

まだまだ柔軟性に富んだ良い意味で単純なる幼い子供達の話だったら大丈夫だと考え、少しだけ書かせて頂きますね。
昔・・・昔・・・の私は、「いじめる方になるくらいならいじめられる方が上なのだ、マシなのだ」そして「我慢していじめの嵐が過ぎ去る事を待つのが賢いのだ」というような綺麗事を頭の中に入れていました。

結婚願望など全くなかった私が結婚する方向となり、結婚後も続けていた仕事を辞めたくなかったけれど、夫の転勤騒ぎで辞めなくてはいけない事になりました。
そして、その後、不妊治療を長く続けていた事は、このブログでも書きました。

その間の私は、子供達に英語を教えていました。
世田谷区の高級住宅街でひとつの教室を持ち、神奈川県の田舎の方にもひとつの教室を持って、学年別に時間帯を区切って、幼稚園児から小学校高学年までの子供達と触れ合っていました。
都会だから田舎だからという事は全く関係なく、どこにでも必ずいるのです、イジメをする子供が・・・。

育った環境とその子のきつい性格とから、イジメているという事自体をその子自身が気づいていないから困った問題です。
イジメる方に問題があるのですが、実はイジメられる方にも多少の問題があるのが事実です。

幼い子供というのは良い意味で単純で素直ですから、イジメる方にも納得がいくように説明(半分は説教!?)を耳にタコが出来る程しましたし、イジメられる方にも「なぜ相手がそう出てくるのか?」という説明を耳にタコが出来る程しました。
半年くらい・・・イジメられる度に、泣き泣き 先生(私)のところにやってきていましたが、これでは駄目だと思ったある時、その場で「痛いからやめろ」「意味もなく叩くな」と言え!それでも叩いてきたら叩かれた痛みと同じくらい叩き返せ!蹴ってきたら蹴られた痛みと同じくらい蹴り返せ!と言った事がありました。
それは、最良の判断という訳ではなく、イジメられる側の男の子を強くするための、私自身考えあぐねた結果の試しのものでした。
半年近く我慢した末に、その子はそれを実践したのです。
その途端、その子に対するイジメはなくなりました。
結局は弱い者イジメの心理でしかなかったという事の証明です。
不思議なものです。
という事は、立ち向かうという事もひとつの力なのだという事なのかもしれません。

時と場合によっては、”我慢こそが美徳”なんて悠長に構えておらずに”目には目を!歯には歯を!”も必要なのかもしれませんね。
その時によく泣かされていた優しいその男の子は、”海”の魅力にとりつかれて、大学で海洋学を学び、卒業後の現在は海洋研究に精を出している強く立派な社会人となっています。

”” 死は逃げ場ではない ”” という名台詞が『エリザベート』という舞台で出てきます。
宝塚歌劇団の東宝劇場や東宝の帝国劇場で公演されてきたとても有名なミュージカルです。
またそのうちに上演されるのではないでしょうか。
宝塚版も東宝版も素晴らしいです。
皆様、どうぞ機会がございましたらご覧になられて下さい。

イジメで悩まれている思春期の皆様方、死を選んではいけません。
逃げ道はいくらでもあるのです。逃げ道を探すというのは イコール ”負け”ではありません。
自分の人生を明るくするための別ルートを探すという事なのですから、勇気をもって御自分の未来を選択する事なのです。
まわりにいる大人やクラスメートは、もっと真剣に取り扱うべきだと思います。

さて、本日の貼付写真は、都立大学駅前の「目黒通り」沿いに、育っているぶどうの木です。
ものすごく貴重ではないですか?こんな場所でぶどうが実るなんて、スゴイ事です。
ぶどうの木の後方にチラリ見えるのは、皆様がよく御利用になられていらっしゃる東急バスです。
ーby事務長ー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする