とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

「流産」後の処置と対策

2006年10月23日 | Weblog
「流産」の診断がついたら、なるべく早く処置を行います。
胎児や胎児付属物が全部出てしまう完全流産の場合は、手術の必要はありませんが、完全に出てしまったかどうかは個人ではわかりかねませんので、専門医によって超音波検査などできちんと確認してもらわないと安心出来ません。
胎児付属物を放置すると、感染がおこったり、大出血する危険性があり、次回の妊娠に悪い影響を与える事もありますので、出来るだけ早く子宮の中をきれいにしてあげる事が大切です。

胎児心拍が確認出来ない状態での早期流産というものは、治療をしたり止める方法はありません。
入院して安静を保っても・止血剤などで治療をしても、胎児心拍が確認出来ないままでは、どのような対策を受けても流産を止める事は出来ません。

流産後は、月経が2~3回くるまで避妊して、子宮の内膜を回復させてあげます。
月経が2~3回きたら、身体が妊娠前の状態に戻ったという事ですから、安心して前向きに次の妊娠にトライしましょう。

一度流産を経験すると、次の妊娠も同じような事になってしまわないかととても不安になりがちです。
早期流産の多くは、たまたまおきた受精卵の染色体異常が原因ですから、次回の妊娠で同じような事がおこるのはごく稀です。

流産を経験してしまうと、自分のおなかの中にきてくれた赤ちゃんを忘れられず、ついつい悲しみから逃れられなくなるのが当然の事だと思います。
決して、悲しみや辛さを一人で抱え込まないように致しましょう。
一度あなたのおなかの中に入ってくれた赤ちゃんは、いつでもあなたの傍にいてあなたを応援してくれています。
そのためにも頑張って明日に向かっていきましょう!!
ーby事務長ー
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