とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

先々日の続きです

2006年04月28日 | Weblog
先々日は「子宮筋腫」について書かせて頂きました。

そして、不妊の末に発覚したテニスボール大の「子宮筋腫」を摘出した自分の話も書かせて頂きました。

私は、手術前後を含めて約2週間の入院をしました。
毎日病院の中で寝起きしていると、外の空気がとても懐かしくなります。
病院内から外の様子を眺めながら、『普通に外を歩ける事って素敵な事なのだなぁ・・・』と実感したものです。

入院していると、入院お仲間というものが出来ます。
前後して入院して、前後して手術を受ける人達と自然に仲良くなります。
そして、入院期間が長くなるほどに主(ぬし)のような存在と化して、自分の受けた手術の時間が長かったり・手術の内容が複雑だったりするほどスゴイ存在と化していきます。
「あら~あなたの筋腫って2個だったの?私なんて8個もあって、手術に3時間くらいかかったんだからぁ~。」という具合に・・・です。

そこの大学病院は、手術をして数日経つと、廊下をどんどん歩いて術後の体力をつけるトレーニングをする(看護婦さんから教えてもらうのではなく、入院お仲間から自然に伝達していくという感じです)習慣がありました。
ひたすら何周も何周も歩く方や、数周だけ歩いて満足という方や、ほとんど歩かないという方など、人それぞれです。
ですが、そのトレーニングに出なかったりすると「廊下歩きしていないから心配しちゃったわよ。」となにげに誘いに来て下さったりします。

そこの大学病院は、毎朝 看護婦さんが、その人専用の点滴をベッドサイドに置いていきます。
それから暫くして、研修医が点滴をうちにやってきます。
血管が細くて、点滴するのに毎回毎回苦労と痛みのある’某Aさん’は、看護婦さんが点滴を置いて行き 研修医が点滴をうちにくるその間に、ご自分の点滴を廊下に面した会議室の横の物置みたいな所に隠しに行きました。
暫くしたところで、看護婦さんが「Aさーん、点滴隠しちゃダメですよー。」と点滴を再度ベッドサイドに置きにきました。
なぜ分かってしまったのでしょう?
点滴には患者さんの名前がきちんと油性マジックで書き込まれてあるからです。
そのAさんは、毎日毎日蒼あざになりながらも点滴をうけていらっしゃいました。
その時は、自分の血管が太くて良かったと実感したものです。

そこの大学病院は手術後の二日か三日は個室となります。
その個室で寝ていたら’某Bさん’が、「あなた、金属持ってる?」と聞きにいらして下さいました。
「金属をベッドに吊り下げておかないと出てくるのよ。」と。
「何が出てくるんですか?」に「霊に決まってるでしょ。ベッドに金属を吊り下げておくと出てこないからね。」と言い残して去っていかれました。
思わず、金属をベッドに吊り下げた自分がいました。
夜勤の看護婦さんが見回りもして下さるし、夜中も忙しく動いていらっしゃるので、そのような怖い空気なんて感じませんでした。

今思うと、入院施設の”愉快な仲間達”です。
皆、元気に過ごしているのでしょうか。元気で健康で過ごしている事でしょう。

身体の健康は大切です。また、それ以上に心の健康は大切です。
心を強くもって、何でも乗り切る事です。

そして、人間はどこに行っても、”対ヒト”で生きていくものなのですね。
人間、死ぬまで”対人関係”が付きまとうという事なのでしょう。
ですから、”対人関係”も大切にして生きる事です。
ーby事務長ー

コメント
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