リーダーシップの本は、それこそくさんありますが、最近自分が特に参考にしている本は、これです。
「リーダーシップ 新装版―アメリカ海軍士官候補生読本」
世界最強の組織の士官候補生向けのリーダーシップ論は非常に勉強になります。
特に第12章の「規律と士気」は、組織を預かる人間は必読だと思います。
伝統ある組織のリーダーは、伝統とともに「規律と士気」についても継承するのかもしれませんが、新興企業など新興の組織は、組織規模の拡大とともに「規律と士気」が緩む傾向にあるのではないかと思います。
この本では、米国海軍ではリーダーがどのように「規律と士気」を向上させているのか、非常にハッとさせられることが書いてあります。
この本は、この章を読むだけでも非常に価値があると思いました。
モチベーションという言葉がありますが、規律のない自由な組織の方が、一見、モチベーションを持ちやすいと思うかもしれませんが、本書を読んで、規律と士気は不可分であることがわかりました。つまり、規律のある組織の方がモチベーションはあがるわけですね。「甘やかすこと」と「モチベーションを上げる」ことを混同している人が世の中には結構多いのではないかと思います。しかし、実際は、甘やかさず高い規律を持っている組織の方が士気は上がるわけです。それを履き違えてはいけないんだと思います。
「士気のない軍隊には、本当の規律はない。規律のない軍隊には、よい士気がない。規律と士気は相互に補強しあうものであり、両者はともにリーダーの第一次的責任。」
もうひとつ、規律には「消極的規律」と「積極的規律」の2種類があります。
消極的規律:
違反に伴う結果の恐怖心に基づいた規律
恐怖の規律もしくは規律の消極面
積極的規律:
人々の努力の目標に対する信念から、またリーダーに対する尊敬と信頼から、積極的に嬉々として服従する明朗かつ自発的な規律
規律のダークサイドというか悪い側面は、消極的規律によって組織を率いようとする指導部がいるときに特に表面化するのだと思います。逆に、積極的規律により組織を率いている指導者は、構成員に規律の存在を意識させていないのだと思います。
規律とは「指令に対する敏速かつ積極的な反応」であると定義しています。これも結構深いというか真理なんだと思いました。組織における規律の本質は、服従なのではなく、指揮官が発する命令に対して「敏速かつ積極的な反応」ができているかどうかにその本質があるのだと思います。いけてない規律を作る指揮官は、その本質から外れた服従を求めるので、反発を買ったり、無能だと罵られるのだと思います。
自分の組織でこれが実現できているのかどうかをよくよくレビューすべきですね。
そして、「人は励行する掟に従って生活する個人を崇拝する。率先垂範しない行動をフォロアーから求めるリーダーは、憤怒を買うのみ。」ということを肝に銘じる必要があります。
組織を率いていくのは改めて難しいことなんだなあと実感しました。
この章を僕はコピーして持ち歩いているのですが、最近は毎日、出社前の電車の中で読み返すことにしました。
伝統や社風が確立しきっていないベンチャー企業のリーダーこそ「規律と士気」についてよくよく考える必要があるのだと思います。企業の成長や生き残りの礎だと思います。
「リーダーシップ 新装版―アメリカ海軍士官候補生読本」
世界最強の組織の士官候補生向けのリーダーシップ論は非常に勉強になります。
特に第12章の「規律と士気」は、組織を預かる人間は必読だと思います。
伝統ある組織のリーダーは、伝統とともに「規律と士気」についても継承するのかもしれませんが、新興企業など新興の組織は、組織規模の拡大とともに「規律と士気」が緩む傾向にあるのではないかと思います。
この本では、米国海軍ではリーダーがどのように「規律と士気」を向上させているのか、非常にハッとさせられることが書いてあります。
この本は、この章を読むだけでも非常に価値があると思いました。
モチベーションという言葉がありますが、規律のない自由な組織の方が、一見、モチベーションを持ちやすいと思うかもしれませんが、本書を読んで、規律と士気は不可分であることがわかりました。つまり、規律のある組織の方がモチベーションはあがるわけですね。「甘やかすこと」と「モチベーションを上げる」ことを混同している人が世の中には結構多いのではないかと思います。しかし、実際は、甘やかさず高い規律を持っている組織の方が士気は上がるわけです。それを履き違えてはいけないんだと思います。
「士気のない軍隊には、本当の規律はない。規律のない軍隊には、よい士気がない。規律と士気は相互に補強しあうものであり、両者はともにリーダーの第一次的責任。」
もうひとつ、規律には「消極的規律」と「積極的規律」の2種類があります。
消極的規律:
違反に伴う結果の恐怖心に基づいた規律
恐怖の規律もしくは規律の消極面
積極的規律:
人々の努力の目標に対する信念から、またリーダーに対する尊敬と信頼から、積極的に嬉々として服従する明朗かつ自発的な規律
規律のダークサイドというか悪い側面は、消極的規律によって組織を率いようとする指導部がいるときに特に表面化するのだと思います。逆に、積極的規律により組織を率いている指導者は、構成員に規律の存在を意識させていないのだと思います。
規律とは「指令に対する敏速かつ積極的な反応」であると定義しています。これも結構深いというか真理なんだと思いました。組織における規律の本質は、服従なのではなく、指揮官が発する命令に対して「敏速かつ積極的な反応」ができているかどうかにその本質があるのだと思います。いけてない規律を作る指揮官は、その本質から外れた服従を求めるので、反発を買ったり、無能だと罵られるのだと思います。
自分の組織でこれが実現できているのかどうかをよくよくレビューすべきですね。
そして、「人は励行する掟に従って生活する個人を崇拝する。率先垂範しない行動をフォロアーから求めるリーダーは、憤怒を買うのみ。」ということを肝に銘じる必要があります。
組織を率いていくのは改めて難しいことなんだなあと実感しました。
この章を僕はコピーして持ち歩いているのですが、最近は毎日、出社前の電車の中で読み返すことにしました。
伝統や社風が確立しきっていないベンチャー企業のリーダーこそ「規律と士気」についてよくよく考える必要があるのだと思います。企業の成長や生き残りの礎だと思います。