20日土用入り
土用とは
中国から伝わった「陰陽五行思想」に基づいて、自然界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っていると考えられている。季節もこの5つの要素に当てはめて、春は木、夏は火、秋は金、冬は水の気、土は季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前18日間に割り当てらた。この時季は土の気が盛んになるとされる。それが「土用」となった。
土用の間は、昔から土に関すること(建築など),新規に何か始めること、旅立ちは控えた方がいいとされている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
というわけで、7月20日は夏の土用入りで、23日は土用丑の日。スーパーなどでは「ウナギを食べる日」ということで、宣伝していますね。
ウナギは、食欲が落ちて夏ばて気味の時期に身体を元気にする食べ物ということなんだろう。実際、ミネラルが豊富である。
しかし、昨今の物価上昇をぬきにしてもお高い。手が出ないというか、そんなに無理に食べなくてよろし、ということで「アナゴ」の蒲焼きを買ってきて、冷凍した。
23日の実家おかず宅配時にはこれをチンして、大葉の葉っぱの上にフー流にのせて,小一品としてごまかしますわ。(笑)
アナゴには思い出がある。子どもの頃,祖母に連れられて寺泊に近い親戚に遊びに行った。海水浴にいき、帰るとお昼にはアナゴの浜焼きが昼のご飯のおかずとしてまっていた。蛇、ウミヘビ・・と思ったが、食べればおいしい。(今も好きだが、今はこれまたお高いですね・・・)
芥川龍之介「羅生門」の老婆に「髪をぬかれる女」が生前「干し魚」と偽って売っていたという「蛇の干物」は意外と、このアナゴに似た味だったかな、と。
比較的普通の状況で夏の土用がやってきて、ホッとしている。
暑いけど、適度にお日さまに当たりましょう。
体内にビタミンDが生成されてコロナウイルス感染防止策の1つになります。