向かって右手、奥は
翠玉白菜(すいぎょくはくさい)
翠玉(ひすいのこと)を、虫がとまったハクサイの形に彫刻した高さ19センチメートルの作品です。
台湾台北市の国立故宮博物院にある同館を代表する名品の一つ。
左手前は
肉形石
肉形石(にくがたいし)は、清朝時代に作られたとされる長さ5.3センチメートル、幅6.6センチメートル、高さ5.7センチメートルの東坡肉(とんぽーろー;豚の角煮の一種)を模したとされる彫刻。やはり国立故宮博物院の所蔵。
素材は六面体の玉髄(ぎょくずい;カルセドニー)。カルセドニーは、柔らかいので、細工がしやすい。
両方とも、故宮博物院の至宝である。
どちらも、玉(石)としての価値の低い素材をみごとな芸術品に仕上げたところがすごい。
翠玉白菜は、白菜に止まっているのはキリギリスで、多産の象徴とされて清朝のお姫様のおお嫁入り支度の1つだったとか。