是澤 涼輔(西武育成4位)捕手(法政大出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
六大学通算3試合という実績で、法大では控え捕手でした。周りに気遣いができる捕手適正に優れた選手でしたが、全身で止めに行けないキャッチングと打撃の弱さが気になる選手でした。ただ、ディフェンスだけで言えば、プロでやって行ける資質のある選手ではありました。そんな是澤選手の一年目は、2軍で 26試合(58打数) 2本 2点 0盗(0失) 打率.207厘 といった内容で一年目を終えました。
26試合・58打数 の実戦経験が少ないのは気になるのですが、西武の場合三軍制をひいているということで、公式戦以外での出場が中心だったのかもしれません。打率.207厘は、大卒ルーキーとしては物足りないのですが(目安は2割5分)、箸にも棒にもかからないといったほど悪い数字ではありません。捕手としては24試合に出場し、失策は1個 と、心配されたワンバウンド処理はそこまで酷くなかったようです。打撃の方を詳しく観てみると、58打数で14三振。三振比率は、24.1% と、これもそこまで悪い数字ではありません。一軍への目安は20%以下ですが、こちらも全く当たらなかったわけではなかったことが伺えます。四死球は4個で、四死球率は 6.9% と、やや低め(目安は10%以上)。それでも、全くボールが見えていなかったわけでは無さそうですし、この打席数で2本塁打というのは、思いっきりの良いスイングが功を奏したのかなといった気がします。
打撃成績としては、かなり弱いのは確かなものの、思ったよりは対応できたなという思いの方が強いです。2年目以降、数字を伸ばせるか?と言われると、三振比率・四死球率 の観点からも微妙ですが、全く打てないというほどではなさそうで、今後に向けて明るい材料ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:△ (2年目に大きく変われるか?)