六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧111 草野 陽斗(東日本国際大昌平3年)投手

2024-03-15 17:34:45 | 状況説明

草野 陽斗(DeNA育成5位)投手 (東日本国際大昌平出身)

蔵の入団前評価:☆☆(中位指名級)

 

3年夏の福島大会で、聖光学院目当てに観ていたら、相手投手が素晴らしくと思わず目を奪われました。立ち上がりから140キロ台後半の球速を連発し、ブレーキの効いたスライダーを投げていたり、マウンドさばきも悪くなく、こんな良い投手がいるのかと驚かされました。逆にこれだけの投手を簡単に攻略してしまう聖光学院の強さにも脱帽で、結局甲子園でもベスト4まで勝ち上がりました。そんな草野投手の一年目は、2軍で 5試合(5回) 0勝0敗0S 防 3.60 と、登板数こそ少なかったものの、高卒ルーキーとしては悪い数字ではありませんでした。

もう少し数字を詳しく観ていると、5イニングで被安打は6本と、投球回数を上回っているのは気になるところ。これは、ボールの威力が物足りなかったわけではなく、ゾーン内で甘く入るのをプロの打者が見逃してくれなかったといった感じでしょうか。四死球も3個と、四死球率も60%と多め。そんなに制球力が悪いわけではないのですが、まだまだ細かいコントロールはありません。三振は2個と、これまた少ないのですが、ボールの威力がなかったわけではありません。数字だけみると大きく見劣る感じもしますが、結果 防御率 3.60 で抑えたのは、偶然ではなかったように思えます。

ガッチリした体格で使い減りしないタイプであり、フェニックスリーグなどで経験を積んできました。2年目の今年は、ちょっと野球選手はないような体つきになっているのには気になります。それでも、体ができてきた2年目は、公式戦での登板も増えてきそうです。ことルーキーイヤーとしては、及第点の一年目ではなかったのでしょうか。

蔵の印象:△ (それなりにまとめられる能力はある)

 

コメント
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