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豊かな自然に囲まれたオークランド

2014-11-29 23:08:36 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」ニュージーランドの北島北部にあるオークランドは、海と山を備え持つ自然豊かな大都市だ。
市内からそう遠くないマタマタという街は、羊の放牧場が主であったが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のホビット村の撮影が行われたことで有名になった。
そのセットは今も保存され、ホビトン・ムービー・セット・ツアーが開かれて、世界中から観光客が訪れる街となる。
フロド・バギンスの家の上にそびえる木は鉄とシリコンで作られたもので、代わることのない姿を保っている。
ホビットたちの社交の場”緑竜館”もそのままに、映画の登場人物に扮するコスチュームを借りてなりきることもでき、またノンアルコールのジンジャー・ビールでのどを潤すものよいだろう。
オークランドの港からボートで40分のところにある島ワイヘキは、ワイナリーが20箇所もあるワインの島だ。
5種類のワインをテイスティングできる「マッドブリック・ワイナリー」や、ブドウ畑の上に張られたワイヤーを滑空するエコジップ・アドベンチャーなど、楽しみも盛りだくさんだ。
オークランドから車で3時間のワイトモには、人一人がやっと通れるほどの入り口がある洞窟の中にスウェットスーツに身を包みヘルメットをかぶって浮き輪とライトを持ったなら”ブラック・ウォーター・ラフティング”冒険の始まりだ。
洞窟の中に流れる水に乗って鍾乳洞を眺めたり、3mの落差のある滝に飛び込んだりスリルと神秘を両方体験するのだ。
カウリという大きな木のあるハイキングコースに入るときは、種の保全のために靴底を消毒しなければならない。
日本でも小笠原諸島では、島の固有種を守るために同じようなことをしているとテレビで見たことがあるが、本来ならばさらされることのない病害虫を持ち込む可能性の高い人間が足を踏み入れるときのマナーだと思う。

ニュージーランドも、隔絶された環境の中で独自の進化を遂げてきた動植物の宝庫。
かつてこの地にもたらされた人災によって絶滅した動植物の生き残りが、これ以上の脅威にさらされないよう努力を惜しんではならない。
人は新たな生命を作ることはできないけれど、滅ぼすことは容易いからだ。
自然の恵みを、命のおこぼれをいただいてしか、生き物は生きられないのだから。

それにしても、家族で「ロード・オブ・ザ・リング」の大ファンだからして、ホビット村にはぜひとも訪れてみたいものだ。




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