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検察審査会-安愚楽事件 詐欺罪で不起訴は「不当」

2014-04-21 16:29:21 | 企業の不法行為

  安愚楽牧場の和牛商法事件で元社長、三ケ尻久美子被告(69)ら2人を特定商品預託法違反罪で起訴し、詐欺罪での立件を見送った東京地検の処分について、東京第3検察審査会は,15日付で詐欺罪での不起訴は不当と議決した。今後検察が再捜査し、改めて処分について判断する

 審査会は議決の理由で「出資者をだますつもりはなかったとの弁解は信用できない。『詐欺の犯意を認めるに足りる証拠がない』とした検察の結論には疑問がある」としている。

 

元社長 三ケ尻久美子被告

 2011年に経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)による特定商品預託法違反事件で、同法違反(不実の告知)罪に問われた元社長三ケ尻久美子 (69)、元専務大石勝也(74)両被告の判決が1月9日、東京地裁であった。芦沢政治裁判長は、三ケ尻被告に懲役2年10月(求刑懲役3年)、大石被告 に懲役2年4月(同2年6月)の実刑を言い渡した。

 芦沢裁判長は「保有する牛が大幅に不足していると知りながら、会社を維持するため、さらに顧客を獲得しようとした。刑事責任は非常に重い」と指摘。起訴内容を認め、反省の態度を示していることを考慮しても、執行猶予は相当でないと述べた。 


「安愚楽牧場」
  安愚楽(あぐら)牧場 1981年12月に有限会社安愚楽共済牧場として設立。繁殖牛の権利を出資者と売買し、生まれた子牛の売却益を還元する「和牛オー ナー制度」を始めた。90年代に詐欺容疑などで相次いで摘発された和牛商法業者の最古参で、17社程度あった業者の中で唯一生き残っていた。破綻した 2011年8月までに集めた出資金は全国約7万人から約4200億円に上る。同社資料によると、牛肉料理を楽しむ庶民の姿を描いた小説「安愚楽鍋」が会社 名の由来。

>>>詐欺容疑に関しては不起訴 
 安愚楽牧場をめぐる事件で、詐欺容疑で告訴された元社長三ケ尻久美子被告(69),元専務大石勝也被告(74)=特定商品預託法違反罪で公判中=ら3人について、東京地検は10月11日、嫌疑不十分で不起訴処分とした。
 このうち元専務の増渕進(59)被告については、同法違反容疑も処分保留となっていたが、同じく不起訴とした。

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 ▼「安愚楽牧場」 ブログ

 ・安愚楽牧場事件で元社長,元専務に実刑 =「責任重い」―東京地裁

 ・安愚楽牧場の投資被害事件  「9/24 初公判」

 ・安愚楽牧場事件捜査終結へ 警視庁と栃木県警の合同捜査本部が詐欺での立件断念へ

 ・安愚楽牧場元社長ら3人逮捕  <特定商品預託法違反の疑い>

  ・どうする海江田氏-全国安愚楽牧場被害対策弁護団 -経済評論家時代に出資を推奨とし提訴を視野へ

 ・安愚楽牧場関連・もう一つの破たん-宮崎県小林市のコスモス牧場が休園

 ・安愚楽問題で国賠訴訟検討 弁護団「行政の失態-被害拡大の一因」  

  ・安愚楽牧場のその後 -詐欺被害はなぜ繰り返されるのか-2

 ・安愚楽牧場のその後 - 「詐欺被害はなぜ繰り返されるのか-1」

  ・愚楽牧場の二次被害トラブルが急増  

 ・安愚楽牧場のその後 -栃木の子会社破産 / 鹿児島の会社(カミチク)が一部継承 

 ・安愚楽牧場の破産手続き開始を決定 -東京地裁 ) 

 ・安愚楽牧場が破産へ=民事再生手続き廃止―東京地裁 

  

 

和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか
被害額4300億円、被害者7万人と、戦後最大規模の消費 者被害事件となった安愚楽牧場事件。1990年代、そして2000年代後半に起こった「ふるさと 牧場事件」など、怪しい和牛預託商法が行われ、そして摘発されてきた歴史があるにもかかわらず、悲劇はまたもや繰り返されたのはなぜなのか?
  自他共に「詐欺専門記者」と認める共同通信社記者が、徹底取材で分析した「詐欺犯罪はなぜなくならないのか」
講談社

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