>>>安愚楽(あぐら)牧場事件 警視庁と栃木県警の合同捜査本部-詐欺での立件断念
産経新聞(9月7日付)によると,経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市)をめぐる特定商品預託法違反事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は,元社長の三ケ尻久美子被告(69)ら旧経営陣について、詐欺容疑での立件を見送る方向で検討している。
4200億円を超える過去最大級の投資被害事件にたいし,合同捜査本部は、関係者の事情聴取などを行い詐欺容疑での立件の可否を慎重に検討。同社の行為は民事上の「債務不履行」に当たるが、当初からだますつもりだったという「詐欺の故意性」を立証するのは困難と判断したとみられる。
>>> 9月24日,安愚楽牧場事件の初公判 安愚楽牧場被害者ら詐欺罪適用訴え
9月24日,安愚楽牧場事件の初公判に臨んだ安愚楽牧場元社長、三ケ尻久美子被告は,特定商品預託法違反罪の起訴内容を全面的に認め,審理に臨んだ。
警視庁は詐欺罪での立件を見送ったが、証拠調べでは三ケ尻被告が「今さら牛がいないんじゃ困るのよ」と語気を強め、牛の保有頭数の偽装工作を進めたとする職員の供述調書も明らかに。違法性を認識しながら虚偽の説明を行っていた実態が浮き彫りになった。
出資者で構成される「あぐら被害者の会」は傍聴後、初公判までに詐欺罪で立件されなかったことに対する抗議文を東京地検に提出。被害弁護団長の紀藤正樹弁護士は「検察側の冒頭陳述で指摘された内容は詐欺そのもの。犯行の計画性の高さが裏付けられた」と述べた。
◇安愚楽牧場
1981年創業。繁殖牛のオーナーになった顧客から出資金を集めて子牛の売却益を配当する和牛商法を展開し、全国の約7万3千人から約4200億円を集めた。2011年8月に経営破綻した。出資者への返還額は5%程度にとどまる模様。
⇒ 関連HP ⇒ 全国安愚楽牧場被害対策弁護団 http://agurahigai.a.la9.jp/
⇒ YouTube ⇒ 民主党を振り返る-海江田氏安愚楽牧場問題を受けて http://youtu.be/P6WpGbhAhvk
▼「安愚楽牧場」関連ブログー・アーカイブ
・どうする海江田氏-全国安愚楽牧場被害対策弁護団 -経済評論家時代に出資を推奨とし提訴を視野へ
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・安愚楽牧場のその後 -詐欺被害はなぜ繰り返されるのか-2
・安愚楽牧場のその後 - 「詐欺被害はなぜ繰り返されるのか-1」
・安愚楽牧場のその後 -栃木の子会社破産 / 鹿児島の会社(カミチク)が一部継承
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- 東京地裁安愚楽牧場に管理命令
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- 安愚楽牧場問題-全国各地の被害者救済の動き
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和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか 共同通信社記者「斉藤知彦」氏が、徹底取材の「詐欺犯罪はなぜなくならないのか」。 講談社(1300円)
被害額4300億円、被害者7万人と、戦後最大規模の消費者被害事件となった安愚楽牧場事件。1990年代、そして2000年代後半に起 こった「ふるさと牧場事件」など、怪しい和牛預託商法が行われ、そして摘発されてきた歴史があるにもかかわらず、悲劇はまたもや繰り返されたのはなぜなの か?
「詐欺専門記者」とj自認の共同通信社記者が、徹底取材で分析した「詐欺犯罪はなぜなくならないのか」。
http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/5112fedabca050b0544d2a53df0b38b3