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鹿児島 ペーパー車検の3人に有罪判決

2018-03-24 01:42:54 | 企業の不法行為

鹿児島 ペーパー車検の3人に有罪判決


書類を偽造するなどして不正な車検を行っていたとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われている自動車整備工場の元経営者ら3人に対し,鹿児島地方裁判所は執行猶予のついた懲役3年から2年6か月の有罪判決を言い渡した。

鹿児島市宮之浦町で自動車整備工場を経営していたM被告(57)元整備士のS被告(41)整備士のF被告(48)の3人が車検の依頼を受けた複数台の車で必要な整備や点検を行わず,うその書類を作成して不正に車検に合格したことにする「ペーパー車検」を行ったなどとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われた。

3月23日の裁判で鹿児島地方裁判所の冨田敦史裁判長は「犯行は自動車の安全な運行を危うくするとともに民間車検制度への信頼を大きく損ねさせた」と指摘した。
一方で,「反省の態度を示し,すでに社会的,経済的な制裁を受けている」としてM被告には執行猶予のついた懲役3年を,また,S被告とF被告には執行猶予のついた懲役2年6か月の判決を言い渡した。

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>>事件の概要 鹿児島の不正車検,120業者が関与か--“無車検車”が,1000台が走る恐怖

 車検の適合性が疑われる事件が鹿児島で発覚した。不正車検は他県でもが横行している可能性は十分考えられるという。 

事件の経緯と概要
・2017年8月8日
 鹿児島県警西署は8月8日、実際は検査をしなかったのに不正に車検を通したとして、虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで、鹿児島市の自動車整備会社社長、M容疑者(56)と整備士2人を逮捕した。容疑者の1人は調べに「1年間で約千台の不正をした」と供述しているという。
 逮捕容疑は5月ごろ、車数台について実際は検査をしていないのに保安基準を満たしているとの適合証を作成して運輸局に提出し、検査証の交付を受けたとしている。
 西署によると、車検を受けた人からの情報提供で発覚した。警察は平成24年ごろからこうした行為が始まったとみており、他の不正車検に関しても捜査している。

・9月15日
  実際は検査をしなかったのに不正に車検を通していたとして,鹿児島市の自動車販売会社社長のO容疑者(36)ら5人が,虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで鹿児島県警鹿児島西署に9月15日に,逮捕された。これで一連の不正車検の逮捕者は計8人になった。

事件から浮き彫りとなった車検制度の問題点
 鹿児島市の自動車整備会社が実際は検査しなかったのに不正に車検を通していた虚偽有印公文書作成・同行使事件で,8月に逮捕,起訴されたMは,「不正には約120の業者が関与し,1年間で約1000台やっている」と供述しているという。

 捜査関係者によると,「O容疑者とM被告がやった不正車検は,2012年から4年半でトータル約4000~5000台に上るとみられる。帳簿には正当な車検も記載されているため,どれが不正なのか,これから精査していく必要がある。それ以前の不正車検となると,裏付けを取るのに相当時間がかかりそう,だとする。

 業界通によると,今回の問題は氷山の一角に過ぎない。現行の車検制度では,“民間車検工場で検査員が車検をして,最終的に経営者が適合証を発行する。検査員と工場経営者双方のチェック機能が働いているという信用が制度の前提となっている。そこで,双方が共謀すれば簡単に不正車検ができてしまう。他県でも不正車検が横行している可能性は十分考えられる,ということである。


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