~経済ニュースの森の奥~ ・・マクロな視点から。

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No53 世界経済は原油価格次第だが・・価格下落の可能性を予測

2006年07月30日 | 景気
7/6ロイターより・・・米著名投資家のジム・ロジャーズ氏は、ロイターとのインタビューで、原油価格は1バレル=100ドルを上回る水準まで上昇し、その後も高値を維持するとの見通しを示した。商品価格は今後15年にわたり上昇局面が予想され、原油もその一角を占めるという。 同氏は「原油価格はかなり長期にわたって高い水準が続くだろう。サプライズ要因はどこまで上昇するかだ」と述べた。 また、少なくとも1バレル= . . . 本文を読む

No52 最大の経済リスク「エネルギー価格」 ・・21世紀オイルショックを起さないための正念場

2006年07月11日 | 景気
●7/7日経・・・「NY原油、時間外取引で最高値」7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は北朝鮮のミサイル発射に伴う情勢不安などにより時間外取引で急伸、指標となる米国産標準油種(WTI)8月渡しが一時、1バレル=75.42ドルをつけ、最高値を更新した。 ●7/11日経・・・「米原油に再び投機買い」 米国の原油先物市場で投機マネーが再び買い基調を強めている。NY商品取引所で投機筋 . . . 本文を読む

No51 次の世界金融バブルへの仕込みは始まっている?

2006年06月28日 | 投資・運用
6月20日(ブルームバーグ):米投資家ジョージ・ソロス氏は20日、5月初め以来の新興市場資産の値下がりについて、日本銀行が量的緩和政策を解除し、今後の政策金利の引き上げ方針を示したことが主因だったとの見方を示した。 欧米の金融当局が政策金利を引き上げるなか、日銀もゼロ金利政策を解除するとの見方を背景に、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)新興市場指数は5月に11%下 . . . 本文を読む

No50 バブル・パーティを繰り返すホスト国・アメリカ

2006年06月16日 | グローバル経済
●6/14 ロイターより抜粋・・・5月の米消費者物価指数は、総合指数が前月比0.4%上昇、振れの大きい食品とエネルギーを除くコア指数は同0.3%上昇。予想を上回った。今回の結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ実施の公算が高まっている。 コア指数はこの半年で、年率2.9%のペースで上昇。過去3カ月では同3.8%のペースまで加速し、10年超ぶりの伸び。 労働省では、 . . . 本文を読む

No49 “世界相場一斉急落”の森の奥②・・学習&予想篇

2006年05月29日 | グローバル経済
5/28日経より抜粋・・・世界の株式、商品相場が不安定さを増している。米欧などで利上げ観測が強まり、投資家がリスクに敏感になり始めたためだ。高リスクの株式、商品市場から比較的リスクが低いとされる米債券市場などにマネーが逆流、こうした「質への逃避」が新興国株や金相場などの急落を招いた。ヘッジファンドや年金基金が巨額の資金を動かすようになったことも相場の振れを大きくしている。 今月10日発表の米消費 . . . 本文を読む

No48 “世界相場一斉急落”の一週間 その森の奥は・・?

2006年05月18日 | グローバル経済
5/17 ロイターより抜粋・・・<金融市場が急転換、売りが売り呼び、手じまい活発化> 世界的に商品・株式の大幅な下落やドルの買い戻しを引き起こした投機筋の手じまいが一巡しつつある。市場では調整前の流れが戻る、との見方が優勢だが、今後の明確なトレンドを判断する材料はそろっていない。  ・・・・ 一週間前の5/11に米国株が急落しはじめてから、世界同時の株急落そして株価と逆に動くはずの商品市 . . . 本文を読む

No47 絶好調BRICsの市場は危険水域か?

2006年05月05日 | 投資・運用
5/4日経一面・・・BRICsの外貨準備、G7抜く・・・ 有力新興国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の政府・中央銀行が保有する外貨準備高が3月末時点で主要7カ国(G7)の合計額を上回った。世界最大の外貨準備保有国となった中国に加え、他の3カ国も輸出や海外からの直接投資が増加したためだ。高度成長を続ける4カ国への外貨流入は今後も加速、ドル相場などへの影響を通じて国際金融市場での存在感を一 . . . 本文を読む

No46 ドルの急落がグローバル世界に与えるショックとは

2006年04月23日 | グローバル経済
4/9日経6面(ニューヨーク発) ・・・米個人負債、最大の11.9兆ドル─消費に懸念も― 米国で個人の借り入れ依存が一段と強まっている。住宅関連の借り入れ増などで、米家計の借入金残高(個人負債)は2005年末で前年末比11%増の約11兆9000億ドルと過去最高を記録。可処分所得に対する負債倍率も1.3倍と過去最悪となった。住宅価格の上昇などで資産も増したが、負債増のペースが上回った。金利上昇で個人 . . . 本文を読む

No45 世界的な株価下落の可能性 vs “貯蓄から投資へ”

2006年04月13日 | 投資・運用
4/12ロイター・・・グリーンスパン前米FRB議長、世界的な資産価格下落の可能性を警告・・・ 今年1月末に米連邦準備理事会(FRB)議長を退任したグリーンスパン氏はソウルで開かれた金融関連の会合向けに衛星回線を通じて講演し、世界的な流動性過剰が資産価格下落につながる、と警告した。 グリーンスパン氏は、実質長期金利が何年にもわたって低下したり、実質エクイティプレミアムの著しい低下によって、世界的 . . . 本文を読む

No44 国に救われ・・・なお庶民を愚弄する、ニッポンの金融機関

2006年04月02日 | 金融・経済全般
●4/1NIKKEI-NET・・・「銀行と生保の株式含み益、1年で2倍に」 2006年3月期末の保有株式の含み益は大手6銀行グループと主要生命保険会社9社の合計で約22兆円となり、05年3月期末と比べて倍増した。銀行の含み益の増加は自己資本比率を引き上げ、財務の安定性を高める。融資拡大や事業拡大など前向きな経営を後押しすることにもつながりそうだ。  ●3/29同・・・「金融機関の預金金利、軒 . . . 本文を読む

No43 アメリカ経常赤字を、世界が穴埋めしなくなる時・・

2006年03月24日 | 景気
3/24日経 投資マネー、米流入に陰り/民間マネーの減速鮮明に・・・ 外国人投資家の対米証券投資の勢いに陰りが見え始めた。1月の米国の株式、債券などの買越額は780億ドルにとどまり、2カ月連続で1000億ドルを大きく下回った。特に、民間マネーが国債投資で売り越しに転じるなど資金流入額が細っている。米経常赤字が拡大する中で、堅調なドル相場と低金利を支えてきた海外民間マネーの動向が米景気や金融市場を . . . 本文を読む

No42 昔ながらの!正しい景気回復は望めるのか?

2006年03月15日 | 景気
3/10ロイター・・・総務省が発表した1月の全世帯家計調査速報によると、全国全世帯の消費支出は実質ベースで前年比3.5%減となった。12月は同0.8%増だった。実額は29万4170円。名目では、前年比3.0%減となった。前月比(季節調整済)では、実質で1.9%減少した。 3/14ロイター・・・日本百貨店協会が発表した2月の東京地区百貨店売上高(13社28店舗)は、前年同月比0.9%減の12 . . . 本文を読む

No41 量的緩和解除を前にして。。大企業優先のウラで冷遇された庶民の道を考える

2006年03月02日 | 金融・経済全般
●2/23毎日新聞より・・・「<日銀試算>家計の利子収入300兆円消える」 日銀の白川方明理事は23日の参院財政金融委員会で、バブル崩壊後の超低金利政策により、家計部門の利子収入が91年から04年までの13年間で304兆円失われたとの試算結果を明らかにした。91年に日銀が金融緩和に転じて以降、金利は極めて低い水準で推移し、預金を持つ家計部門の収入減につながった。 ●3/1日経(1面・5面)よ . . . 本文を読む

No40 再び注目の米国経常赤字問題・・・・・・カギを握るのは中国政府と中東マネー?

2006年02月21日 | 金融・経済全般
●さかのぼること05年11/14・・・米経常赤字の拡大に警鐘・米FRBのグリーンスパン議長(当時)は講演で、米経常赤字の拡大に警鐘を鳴らし「いつまでも維持できない水準にある」と述べた。「投資家はある時点で赤字のファイナンスに尻込みするだろう」とも語り、経常赤字を穴埋めする海外の対米投資が縮小しかねないとの懸念を表明した。  議長はメキシコ銀行(中央銀行)の会議で、衛星放送を通じて講演した。経常 . . . 本文を読む

No39 日本株 外国人「売モード」vs 日本人「買モード」の行方

2006年02月14日 | 投資・運用
●2/8ブルームバーグ・・モルガン、日本株の保有比率を3分の1に引き下げるよう推奨(日本株の投資推奨を引き下げ)。 モルガン・スタンレーは、顧客向けの報告書で、日本株のポートフォリオにおける保有比率を現行の3分の1の10%とするよう推奨した。 投資資金の流入が記録的な規模に膨らんでいることで、日本の株価が割高になっているとした。モルガン・スタンレーは、2005年11月末から日本の株価水準は12 . . . 本文を読む