りんたろうのきときと日記

好きな事だけ只々綴る

「第9地区」観てきました♪

2010年04月25日 00時09分16秒 | 映画
☆「第9地区」
(原題:DISTRICT 9)
監督:ニール・ブロンカンプ
出演:シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド、ナタリー・ボルト、シルヴァン・ストライク、ジョン・サムナー、ウィリアム・アレン・ヤング、グレッグ・メルヴィル=スミス、ニック・ブレイク
ケネス・ンコースィ


ピーター・ジャクソン製作。
母船の故障により難民となったエイリアンと、彼らと共存する事となった人類との間に起こるさまざまな問題・困惑を描いた社会派B級SFアクション。
全米初登場第一位。
第82回アカデミー賞で作品賞・脚色賞・編集賞・視覚効果賞、その他第67回ゴールデングローブ賞をはじめ数々の映画賞にノミネート、受賞し話題となった本作。
知っているのは製作のピーター・ジャクソンぐらいで、監督も出演者も無名、内容もグロ宇宙人が出てくるキワモノ映画と全く期待せずに鑑賞したのですが、いや~~~、これが面白かった!
今年観た映画の中で1番かも(^-^)
監督はこれが長編デビューとなるニール・ブロンカンプ。
元々はブロンカンプ自身の自作短編映画を長編化したもので、出演者も南アフリアで活動する無名の役者ばかり。

主演のシャールト・コプリーはブロンカンプ監督の高校時代の友人だとか。

前半は緊迫感あるフェイク・ドキュメンタリー・タッチで描かれ、後半は一変、ヴィカスとエイリアン、超国家機関MNU、地元ギャングの三つ巴の戦闘アクションが展開。
これだけ聞くと、まさにB級SF映画と言った感じなのですが、この作品の面白いところは単なるキワモノB級作品にとどまっていないところ。

醜く粗暴で、その容姿から“エビ”と呼ばれるエイリアン。
彼らは、侵略や友好が目的で地球を訪れたわけではなく、宇宙船の故障により留まる事を余儀なくなっただけで、生きるために劣悪な環境での生活を余儀なくされる。
好物はネコ缶、キャットフード。
そんなエイリアンたちを忌み嫌い、蔑み厳しく管理する人間たち。
ブロンカンプ自身も南アフリカ出身のため作中にはアパルトヘイトによる人種差別問題、異種族に対しての偏見、人間の残酷さが色濃く描かれております。

彼らを蔑み管理する立場のダメダメな主人公が、次第に“彼ら”へと変貌していく恐怖の中、人間でありながら同種であるはずの人間たちに隔離され、モルモットのように実験される主人公。
どことなく仮面ライダーの怪人ガニコウモルの様でニヤっとしてしまう(笑)
追われる身となった彼は、今ま目をそむけ見ようともしていなかった現実を知る事に。
後半アクションも見応えあり☆
低予算にもかかわらず、ヘタなアクション作品より迫力満点。
主人公が扱う武器や、戦闘シーンは「GANTZ」を彷彿(笑)
ラストがまた悲しく、切なくなってしまう(>_<)☆
あ、グロシーンも満載♪
グロ好きの僕はそれほどでもなかったのですが、鑑賞後前にいた学生たちは「キモチ悪い・・・」、「これ観た後はごはん食えない・・・」など軟弱な感想を述べておりました。
あぁ、ゆとり世代・・・。
内容も内容なんでこれは完全に観る人を選ぶかと(^-^;