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中国人は、揺れている。

2011-11-11 02:22:41 | 思考の散歩
 中国の方は、自分の国に対して非常に誇り高いです。
 文明発祥の地として、連綿と長きに渡る歴史が常に国民一人一人の心、奥深くに根付いている様に思えます。

 以前、中国人(日本語ペラペラ)の方とお話をしていた時、ふと私が
「この漢詩が昔から好きなんですよ」
と申しましたら、
「それじゃ、一緒に発音してみよう」
と、熱い眼差しでお付き合い下さった事があります。

 まぁ、実は後々、それは日本人の手による言葉だと知りましたし、おそらく漢字の順番もおかしかったんじゃないかと自信はないのですが(レ点とか入れる、例のアレですね)、一生懸命丁寧に発音して下さいまして、私に復唱しろ、と仰います。
 酒が入っていたのもありますが、本当に熱心に、違う、こうだ、そうそう、それじゃその先はこう、聞いてて下さい、発音してみて下さい、そう、それじゃ最初から通して読んでみましょう、と、本当に中国に対する深い自信と情熱を感じさせられました。

 別に言語学者というわけではなく、当時私が目指していたプロの音楽家がそうなのです。おそらくどの職業の方もそうなのでしょう。私はそこに衝撃を受けました。果たして、日本人にそういった深いプライドがあるのだろうか、と。
 もし私が外国に住むことになって、その地で同じ話を受けて熱心に日本語の発音を教えただろうか。請われるでもなく、これは大事なことだからきっとあなたの役に立つ、と言う熱い眼差しで相手にこんこんとリピート・アフター・ミー? をやっただろうか。
 おそらく私だけでなく、ほとんどの日本人はそんな事をしないだろうと思います。全くみえないわけでもないでしょうが……。


 そんな中国で例の高速鉄道事故が起こり、あからさまな情報隠蔽を国民はまざまざと見せ付けられて、中国政府の信頼は揺らぎました。昔でしたらそのまま上手く隠蔽は為された事と思いますが、ネット社会の現代、どれだけ情報を統制しようとしても、するすると指の間から漏れ出てしまうのは止められません。国民は、自分の国を疑いだしたのです。


 特に、若者にその傾向は顕著です。
 例の海上保安庁警告への衝突事件、保安庁職員による動画投稿で赤裸々に実態が明らかになったあの事件でも、実は中国の若者がその職員や日本国民に向けて、エールを送る動画を投稿してみえました。

 二本セットのその動画内で曰く、
「政府の情報統制や操作で日本国民から中国は良く思われていないかもしれないけれど、我々若い中国人の多くは日本の皆さんが大好きです」
と、涙を流して日本人に対して訴えかけてました。
 これはニコニコ動画上なのでコメント機能があるわけですが、普段、ネット上で中国・韓国を酷く責める人の多い動画コメントにあって、日本の若者も心を打たれ、むしろこの投稿者自身が中国政府から不利益を被らないか、身を案じるコメントが殺到してましたように、若者同士では心を通わせられるようなんです。


 ただ、年配になる程、日本人も中国人も頑なな傾向です。
 史実を実際に目で見てきた方などもう生きてはいませんが、中国では政府が進める教育を受けて日本に悪感情を持ち、日本でもそれに対して批判的なリアクションを起こします。中国の若者の中には、そのスパイラルに疑問を持つ方々が増えているようなんですね。


 中国には日本と違った、中国の風土があります。
 そしてそれに対して疑義を投げかけるのも、また若者が大きな動きを見せ始めたようです。


 先日、こんな事件が起こりました。


 中国:2歳ひき逃げ18人素通り 「薄情社会から転換を」


 これは良い記事で、この原因となる背景にメスを入れています。
 記事中の、2006年11月江蘇省南京市に於ける事件についてはもう少し詳しい記事を貼っておきます。


 ひき逃げ放置事件 中国では「見て見ぬふり」が当り前の風潮


 中国は、今やネット社会として世界を見下ろせる所まで発達を致しました。
 その新しい時代に臆する事無く、貪欲に手を伸ばす若者たちは十分世界的な視点を身に付けているわけで、自分の国の価値観が世界からどう見られるのか、正しく感じ取っています。


 日本人も、それに倣って他国との付き合いに客観性を持たなくてはならないのではないでしょうか。


 年配の方が
「あいつらなんて○○○だ、○○○○と考えているに決まっている」
と、友好を引き止めるかもしれません。



 俺たちは、中国人の若者に負けても、いいのか。







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