ピンコレクターは日常生活において無意識に世にあるピンを評論し、議論し、選択する。
時には批判の矢面に立たされるピンもあり、販売ピンであれば売れ残るといった過酷な状況にもさらされる。
ただし、これはコレクションの大きな楽しみの一部であり、人間社会において当然の
営みである。その過程を経てのみ素晴らしいピンを認識することができる。
「仮に」ピンを作る側に立って思いを巡らせて見たとき、全くのゼロから
ピンを作るという事の困難さに直面する。
恐らく1週間考えてもデザインどころか丸か四角かすら決定されないであろう。
万人に受け入れられるピンなどミッションインポッシブルである。
この視点からピンを見つめ直した時に以前とは少し異なる感触に触れる事が可能となる。
もし、作る側の意図が営利ではないのであれば、コミュニケーションツールとして
想いが伝わるピンを世に出す事で目的は達成されるはずである。
pins-master 1st Aniv. 2006/11/23
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